[東京 18日 ロイター] – 来日した米国のジョージ・グラス新駐日大使は18日、主張を強めている中国に対抗するため、日米は防衛力の調整へ協力する必要があると述べた。
大使は羽田空港で記者団に「ロシア、中国、北朝鮮という非常に厳しい隣国がある」とし、同盟国は「中国のような国に対抗する必要がある」と語った。
大使は日米の市民の安全を重視していると発言。中国の脅威に対抗する上で軍が必要とする支援と物資を全て確保することも重要だと述べた。
自身が駐日大使に起用されたことについては、2017─21年の駐ポルトガル大使時代に中国の「略奪的な慣行」に対抗したことなどが理由だと語った。
日米の関税交渉については合意の成立を「極めて楽観」していると述べた。
中国外務省報道官は、グラス氏の発言について、外交官は国家を中傷するのではなく友好関係を促進すべきだとし、中国は国際平和を推進してきたと主張。
「誰が軍事力を誇示し、対立を煽り、あらゆる場所で平和を脅かしているのか」とし「国際社会がその点を今以上に明確に認識したことはない」と述べた。