江藤農相は18日の閣議後記者会見で、3月中旬に放出を始めた備蓄米14万2千トンのうち、3月30日までに約4千トンが集荷業者に引き渡され流通したと明らかにした。初回放出分の3%未満にとどまる。集荷業者から卸売業者への販売価格は60キロで2万2402円(税抜き)だった。
江藤氏は「運送経費のみを上乗せし、利益は乗せていないことが明らかになった」と話した。価格は集荷業者が政府から備蓄米を買い入れた際の価格よりも約千円高かった。
備蓄米を巡っては、地方や中小のスーパーに届いていないとの指摘がある。農林水産省は流通経路を広げるため、卸売業者間で備蓄米を売買できるようにルールを緩和した。