韓国ベーカリーで相次ぐ問題行動:子どもの「直なめ」と食べ放題の大量廃棄

韓国のベーカリーで、立て続けに問題行動がSNSで拡散され、波紋を広げている。子どもの衛生観念を問う事例と、食べ放題における食品ロスの問題、どちらも社会的な議論を巻き起こしている。

ソウルの人気店で発生した子どもの「パン直なめ」事件

ソウル市内の有名ベーカリーで、陳列されたパンを子どもが舐める動画がSNSで拡散し、批判が殺到している。観光客によって撮影されたこの動画は、瞬く間に拡散され、韓国メディアも報道する事態となった。

altalt

SNS上では、「ノーキッズゾーンの導入が必要だ」「保護者の責任はどうなっているのか」といった厳しい声が相次いでいる。子どもの行動を制止しなかった親の責任を問う声が多く、衛生管理に対する意識の低さが問題視されている。この騒動を受け、店側はすべてのパンに蓋をする措置を取らざるを得なくなった。

食べ放題イベントで発生した大量のパンの食べ残し

別のベーカリーチェーンで開催されたパンの食べ放題イベントでも問題が発生した。1時間食べ放題とワンドリンクが付いて約990円という価格設定が人気を呼び、早朝から行列ができるほどだったが、イベント後には大量の食べ残しが発生したのだ。

altalt

一口だけ食べたパンや、ほとんど手つかずのパンが大量に廃棄される様子が動画で拡散され、「食品ロス」に対する批判が噴出。「もったいない」「パン職人の努力を踏みにじる行為だ」といった声が上がり、中には「食べ残した分だけ追加料金を支払わせるべき」という意見も出ている。フードロス問題専門家の田中美咲氏(仮名)は、「食べ放題というシステム自体を見直す必要があるかもしれません。例えば、最初に少量を提供し、その後はお客様の希望に応じて追加するといった工夫も有効でしょう」と指摘する。

韓国メディアもこの問題を取り上げ、食べ放題におけるモラルや食品ロスへの意識向上を呼びかけている。

パンをめぐる問題行動から見えてくるもの

子どもによる「パン直なめ」と食べ放題での大量廃棄、二つの問題行動は、衛生観念や食品ロスに対する意識の低さを浮き彫りにした。韓国社会では、これらの問題を通して、子どもへの教育や食べ放題のあり方など、様々な議論が巻き起こっている。今後の動向に注目が集まっている。