ポンペオ国務長官、香港情勢に「深刻な懸念」表明

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会見するポンペオ米国務長官(右)=18日、ワシントン(AP)

会見するポンペオ米国務長官(右)=18日、ワシントン(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】ポンペオ米国務長官は18日、国務省で記者会見し、香港で抗議デモと警官隊の衝突が激化している問題について「深刻な懸念」を表明し、全ての当事者に自制を求めた。

 ポンペオ氏は「暴力は容認できない」と述べた上で、「香港情勢を沈静化させる基本的責任は香港政府にある」と指摘し、「(警察による)法執行の取り組みだけでは混乱と暴力は解決できない」と訴えた。

 また、香港政府の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官に対し、警察によるデモ参加者に対する暴力事件について「(警察当局から)独立した組織による調査を行い、説明責任を果たすよう求める」と強調した。

 さらに、香港市民は1984年の「中英共同宣言」で約束された自由や権利を求めているだけだと指摘。「中国共産党は香港住民に対する約束を守らなければならない」と語り、中国政府が香港住民による抗議の声を圧殺することのないようクギを刺した。

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