中山美穂さん（享年54）のお別れの会が4月22日、東京国際フォーラムで盛大に執り行われました。会場には多くのファンや関係者が集まり、故人を偲びました。その中でひときわ注目を集めたのは、親友・小泉今日子さん（59）による感動的な弔辞でした。40年来の友情を振り返り、涙ながらに中山さんへ最後の言葉を贈る姿は、多くの参列者の心を打ちました。
1980年代、トップアイドル同士の出会い
小泉さんは、1980年代に中山さんと共にトップアイドルとして活躍し、プライベートでも深い親交を築いてきました。弔辞では、初めてテレビ局の控え室で出会った時のことを回想。「まだ16歳だったあなたは、子猫のようにおびえていた」と語りかけ、当時から中山さんが内に秘めていた強い意志を感じていたことを明かしました。
中山美穂さんお別れ会の会場
青春時代を共に過ごした大切な思い出
「美穂」「きょんちゃん」と呼び合い、旅行やお酒を共に楽しむなど、青春時代を共に過ごした思い出を懐かしそうに語った小泉さん。人生の新たな局面を迎え、会う機会は減ってしまったものの、「きっとどこかで会える」と信じていた矢先の訃報だったといいます。
ファンからの惜しむ声と中山さんの偉大さ
小泉さんは、ファンの大きな喪失感を理解しつつも、SNS上での追悼の様子を中山さんに伝えました。ファンが投稿する歌声や演技、写真を通して、改めて中山さんの俳優、歌手としての素晴らしさを実感したと語りました。「ファンの人達の前で歌っている美穂は一番綺麗で一番素直」と、アイドル・中山美穂の魅力を称えました。
天国の中山美穂さんへの「取り扱い説明書」
小泉さんは、ユーモアを交えながら、天国での中山さんの「取り扱い説明書」を5つのポイントで紹介しました。楽しそうにしている時は心に問題を抱えている可能性、機嫌が悪い時は美味しい食べ物で機嫌が直ること、気持ちを言葉にするのが苦手なので抱きしめてあげること、人を信じやすいので守ってあげること、そしてよく泣くのでハンカチを用意すること。これらの言葉からは、中山さんへの深い愛情と理解が感じられました。
妹・中山忍さんへのエール
また、妹の中山忍さんについても触れ、「気丈に振る舞う姿は本当に立派でした。美穂も感謝していると思います」と労いの言葉を贈りました。そして、「これからも人生を輝かせてください。美穂もそれを望んでいると思います」とエールを送りました。
涙の別れと永遠の友情
最後に、小泉さんは声を震わせながら、「美穂、さようなら。よく頑張ったね。ありがとう。元気でね。そのうち行くから待っててね」と涙ながらに別れを告げました。40年にわたる深い友情と別れを惜しむ姿は、多くの人の心を揺さぶりました。中山美穂さんは、永遠のアイドルとして、人々の記憶に刻まれることでしょう。
