4月。新生活への期待に胸を膨らませる新卒社員。しかし、その輝かしい未来は、あっけなく崩れ去ることも…。入社早々、退職を決意する若者が急増しているという衝撃的な現実が、今、注目を集めています。退職代行サービス「モームリ」の報告によると、4月入社の新卒からの依頼が殺到しているとのこと。一体何が若者たちをそこまで追い詰めているのでしょうか？この記事では、その背景と退職理由、そして「モームリ」の役割について掘り下げていきます。
なぜ、新卒はすぐに辞めてしまうのか？
「五月病」という言葉はもう古いのでしょうか？4月早々、退職を希望する新入社員が続出しているというニュースが話題になっています。「退職代行モームリ」は、X(旧Twitter)上で日々、退職代行の実績を「速報」として報告しており、その数に驚かされます。4月1日から数日間で、新卒からの依頼は5人、8人、20人、13人、そして42人と急増。入社直後に「辞めたい」と考える若者たちがいかに多いかが浮き彫りになっています。
新卒の退職に関するニュース記事
若者たちのリアルな声。「モームリ」に寄せられた退職理由
「モームリ」は、退職希望者の代わりに会社への連絡や手続きなどを代行するサービスです。その「モームリ」に寄せられた新卒社員の退職理由が、X上で公開されています。いくつか見てみましょう。
- 「社長が入社式の最中に新卒社員と口論になり、みんなの前で怒鳴りつけた挙句、廊下で『なめてんのか』と説教された。」（女性・事務職）
- 「入社前研修で、マナーやコミュニケーションなどの5時間の研修中、講師から脅しのような言葉や『看護学生と社会人は違う』といった言葉を浴びせられ、自信を喪失した。」（男性・医療関連）
- 「想像していた接客業務と異なり、やりがいを感じられない。」（女性・飲食業）
これらの声は、職場環境や労働条件に関する深刻な問題を浮き彫りにしています。中には、求人票との discrepancy が原因で退職を決意したケースも少なくありません。
- 「求人票に記載されていた始業時間と実際の始業時間が違った。」（男性・不動産）
- 「求人票には基本給16万円＋各種手当と記載されていたが、実際は最低賃金を下回っていた。」
- 「入社後に休日出勤が必要だと説明されたが、入社前は一切そのような説明はなかった。」（女性・教育関連）
キャリアカウンセラーからの視点
著名なキャリアカウンセラー、田中恵子氏（仮名）は、次のように述べています。「新卒の早期退職は、企業と求職者のミスマッチだけでなく、若者たちの変化も影響しています。彼らは、より良いワークライフバランスや、自身の価値観に合った仕事を求める傾向が強くなっています。」
まとめ：新卒の早期退職増加は社会への警鐘
新卒の早期退職の増加は、企業にとって大きな損失であるだけでなく、社会全体にとっても深刻な問題です。企業は、労働環境の改善や適切な情報開示に努め、若者たちが安心して働ける環境を整備する必要があります。同時に、求職者も自身の価値観やキャリアプランを明確にし、入社前に企業をよく理解することが大切です。 「モームリ」のようなサービスの存在は、退職のハードルを下げ、若者たちがより良い選択をするための助けとなっていると言えるでしょう。
