中山美穂さんの急逝は、多くのファン、そして共に時代を駆け抜けた仲間たちに深い悲しみをもたらしました。2024年12月6日、54歳という若さでこの世を去った彼女の Abschiedszeremonie が4月22日、東京国際フォーラムで行われ、多くの著名人が参列しました。その中で特に注目を集めたのが、同期デビューの小泉今日子さん（59）による弔辞でした。心からの愛情と深い悲しみが溢れる弔辞は、参列者だけでなく、広く世間に感動を呼びました。
デビュー当時からの絆：子猫のようだった美穂さん
小泉さんは、テレビ局の控え室で初めて美穂さんと出会った時のことを鮮明に語りました。「まだ16歳だったあなたは、右も左もわからない世界に飛び込んだ子猫のようでした」と、初々しかった当時の美穂さんを振り返りました。芸能界という特殊な世界で、何が真実で何が虚偽なのかを見極めるのは容易ではありません。しかし、小泉さんは美穂さんの瞳の中に、強い意志と真実を見出したと言います。「その瞳を見た瞬間に、この子とは仲良くなれそうだと感じました」。
中山美穂さん
共に過ごした青春時代：友情と尊敬
二人の友情は深まり、旅行やお酒を酌み交わすなど、青春時代を共に過ごしました。小泉さんは、歌手、俳優として活躍する美穂さんの才能を高く評価し、「ファンの方々の前で歌っている美穂が一番綺麗で素直だった」と涙ながらに語りました。
天国への手紙：美穂さんの取扱説明書
小泉さんは、天国で美穂さんと出会う人々に向けて、「中山美穂取扱説明書」をユーモアを交えて紹介しました。楽しそうにしている時は実は悩んでいるかもしれない、機嫌が悪い時は美味しい食べ物とお酒で機嫌が直る、気持ちを言葉にするのが苦手、人を信じやすい、よく泣く、といった美穂さんの個性を知ってもらうことで、彼女が大切にされることを願ったのです。
喪主・中山忍さんへの気遣い：姉妹の絆
小泉さんは、妹であり喪主を務めた中山忍さん（52）にも触れ、「本当のお姉さんを失った大きな悲しみのなか、気丈に振る舞った忍さんは立派でした。美穂も感謝していると思います」と労いの言葉を贈りました。
最後の別れ：涙の Abschied
そして、ついに最後の別れの時。「美穂、さようなら。美穂、よく頑張ったね。美穂、ありがとう。可愛い妹。美穂、元気でね。美穂、そのうち行くから待っててね」。こらえきれずに涙を流す小泉さんの姿は、多くの人の心を打ちました。
小泉今日子さんの弔辞全文はこちら
この弔辞は、二人の深い絆、そして美穂さんの人となりを改めて世に知らしめるものとなりました。中山美穂さん、安らかに。
