入学を目前に控えた喜びも束の間、高額な入学金に頭を悩ませる方もいるかもしれません。特に国立大学は入学金が高いイメージがあり、家計への負担は少なくありません。この記事では、国立大学の入学金事情と、支払いが難しい場合の具体的な解決策をまとめました。合格を勝ち取ったあなたの進学の夢を叶えるための、頼れる情報を提供します。
国立大学の入学金はいくら?
国立大学の入学料は、国によって標準額が定められています。「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」によると、その額は28万2000円です。公立大学の場合は、居住地によって異なり、平均で地域内22万4066円、地域外37万4371円となっています。(文部科学省「2023年度 学生納付金調査結果(大学昼間部)」より)
国立大学の入学式の様子
入学金が用意できない…諦めるしかないの?
いいえ、諦める必要はありません!多くの大学には、入学金支払いが困難な学生のための救済措置が用意されています。
大学独自の免除・延納制度
まず、各大学に問い合わせてみましょう。経済的な理由で入学料の納付が難しい学生のために、入学料免除や延納制度を設けている大学が多くあります。学業成績優秀者だけでなく、様々な事情を考慮してくれる場合もあります。合格発表後、速やかに大学に相談することが大切です。
クレジットカード払い
近年、入学金をクレジットカードで支払える大学も増えています。一括払いが難しい場合、分割払いやリボ払いを利用できる場合もあり、一時的な資金繰りの助けになるでしょう。ただし、最終的には支払う必要があるため、計画的な返済プランを立てておくことが重要です。
教育ローン
国の教育ローンや銀行の教育ローンも選択肢の一つです。低金利で長期間の返済が可能なので、家計の負担を軽減できます。教育ローンの種類や条件は様々なので、自分に合ったものを慎重に選びましょう。「ファイナンシャルプランナーの山田さん」によると、教育ローンは返済計画をしっかり立て、無理のない範囲で利用することが重要とのことです。
奨学金は入学金に間に合わない?
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は入学後に支給されるため、入学金の支払いに間に合いません。入学前に納付が必要な入学金を賄うには、別の方法を検討する必要があります。
高等教育の修学支援新制度
国の「高等教育等の修学支援新制度」は、住民税非課税世帯等を対象に、授業料・入学金の減免と給付型奨学金を支給する制度です。国公立大学の入学料は最大約28万円まで減免される可能性があります。この制度を利用できるか、事前に確認しておきましょう。
進学の夢を諦めないで!
入学金の問題で進学を諦めてしまうのは非常にもったいないことです。様々な支援制度や解決策があるので、まずは情報収集を行い、自分に合った方法を見つけましょう。大学や自治体、専門機関などに相談することで、より具体的なアドバイスをもらえるはずです。
まとめ
この記事では、国立大学の入学金事情と、支払いが難しい場合の解決策を紹介しました。進学の夢を叶えるために、これらの情報を活用し、前向きに進学準備を進めていきましょう。