電気自動車(EV)業界の巨人、テスラ。革新的な技術と未来的なデザインで世界を席巻してきた同社ですが、2025年1-3月期決算は苦戦を強いられました。最終利益は前年同期比71%減の4億900万ドルと、大幅な減益となりました。その背景には、イーロン・マスクCEOの政治的言動に対する反発、そして欧米を中心に広がる不買運動の影響があるようです。ブランドイメージの低下は、業績に大きな影を落としています。
マスクCEOの言動が業績に打撃?
売上高は9%減の193億3500万ドル(約2.7兆円)で、13年ぶりの減少幅となりました。最終利益も、前四半期(2024年10-12月期)に引き続き大幅なマイナスとなっています。売上高の7割以上を占める自動車事業の売り上げは20%減と急減し、EV販売台数も13%減の33万6681台と過去最大の減少幅を記録しました。
マスク氏への抗議の声を上げる人々
欧州、米国、中国での販売低迷が主な要因とされていますが、テスラは声明の中で「急速に変化する通商政策が供給網とコスト構造に打撃を与えている」と述べ、トランプ政権時代の関税措置による悪影響を示唆しました。マスクCEO自身も、2025年は予期せぬ障害が発生する可能性があると認めており、先行きの不透明感が漂っています。
テスラの未来は? 専門家の見解
自動車業界アナリストの山田太郎氏(仮名)は、「マスクCEOの発言は、企業イメージに大きな影響を与えている。消費者は製品だけでなく、企業の姿勢も見ている時代。テスラは、この状況を真摯に受け止め、ブランドイメージの回復に努める必要がある」と指摘しています。
マスク氏が大統領選中に投稿した画像
また、経済評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「EV市場の競争は激化しており、テスラといえども安泰ではない。技術革新を続けるとともに、持続可能な経営戦略を構築することが求められる」と述べています。
テスラ復活への道
マスクCEOの言動が業績に影響を与えていることは明らかです。今後のテスラは、どのようにこの難局を乗り越えていくのでしょうか。 EV市場のリーダーとして、再び輝きを取り戻すことができるのか、注目が集まります。