春の園遊会で輝く三笠宮瑶子さま:伝統とモダンが融合した着こなし

春のうららかな日差しの中、赤坂御苑で開催された春の園遊会。華やかな装いの皇族方の中でも、ひときわ目を引いたのは三笠宮瑶子さまでした。伝統的な和装に、トレードマークの金髪がモダンな印象を与え、多くの人々の視線を釘付けにしました。

自然体の笑顔と気さくなお人柄

園遊会では、招待客と談笑しながら、時折、前後に揺れるほど自然体の笑顔を見せる瑶子さま。その気さくで明るいお人柄が伝わってくるようでした。剣道の有段者としても知られる瑶子さまは、学習院初等科時代から剣道を始め、大学では剣道部女子部の副主将を務めるほどの腕前。その凛とした姿とは裏腹に、式典ではざっくばらんにお話されることもあり、親しみやすさが感じられます。

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淡紅藤の訪問着と源氏香の地紋:伝統を受け継ぐ装い

この日、瑶子さまがお召しになったのは、淡紅藤(うすべにふじ)色の訪問着。かすかに赤みがかった上品な紫色の生地には、アヤメの模様が大きく描かれ、源氏香の地紋が大胆に織り込まれています。源氏香とは、香りを聞き当て、縦線と横線の図で示す日本の伝統的な遊び。その地紋を大きく用いたデザインは、現代では珍しく、非常に貴重な一枚と言えるでしょう。 帯は、花車と菊が優雅に織り込まれた西陣織。着物と帯の組み合わせが、瑶子さまの気品を一層引き立てていました。

三笠宮家に伝わる着物を仕立て直し:時代を超えて受け継がれる美

実はこの訪問着、三笠宮家に代々伝わる着物を仕立て直したものだそう。事情を知る人物によると、「歳月を経た着物は、色味も落ち着き、独特の風情が生まれます。瑶子さまは、淡紅藤の訪問着を、上品ながらもモダンに着こなしていらっしゃいました。源氏香の地紋をここまで大きく織り込む大胆な意匠は、今ではなかなか見ることができません。大変貴重な一枚です」とのこと。 伝統を守りながらも、現代的な感性を取り入れる瑶子さまの着こなしは、まさに皇室の新しい風を感じさせます。

バレエダンサーの森下洋子さんとの懇談:心温まる交流

園遊会では、バレエダンサーの森下洋子さんと懇談される場面も。腰をかがめて目線を合わせ、柔らかな笑顔で語りかける瑶子さまの姿からは、相手への心遣いと温かいお人柄が垣間見えました。

昨年は金髪にピンクのメッシュを入れたヘアスタイルで園遊会に出席し、話題となった瑶子さま。今回もハチミツ色の金髪が、淡紅藤の訪問着と美しく調和し、印象的な装いでした。

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伝統とモダンを融合させた、瑶子さまならではのスタイル。春の園遊会で、その輝きは一層増していました。