STARTO福田社長退任報道:難局と後任候補、木村拓哉氏の名前が挙がる背景

6月13日、『STARTO ENTERTAINMENT社(以下STARTO社)』の福田淳社長(59)が6月末の任期満了をもって退任する方向で調整していることが明らかになった。しかし、現在のSTARTO社を取り巻く状況を考えると、このタイミングでの発表は極めて厳しいものと言わざるを得ない。

6月20日には『TOKIO』の国分太一(50)の無期限芸能活動休止が発表され、グループエージェント契約を結ぶSTARTO社は会見を見送ると報じられた。さらに、6月17日には『嵐』の二宮和也(42)の著書『独断と偏見』(集英社)の一部がクローズアップされ、ジャニー喜多川氏の名前を挙げて「謝ってもらいたい」とする発言が話題となった。加えて、7月18日には旧ジャニーズ事務所社長だった藤島ジュリー景子氏(58)に関する書籍『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)の発売が控えている。この本も間違いなく大きな注目を集めるだろう。

「これらの問題は、新社長がすぐにでも向き合わなくてはならない課題です。業界関係者の間では、これほど困難な状況下で、福田氏が本当に予定通り退任できるのか、疑問視する声が上がっています」(女性週刊誌編集者)

福田氏が2023年12月にSTARTO社の社長に就任した際、「火中の栗を拾う」形での登板には一部評価もあった。しかし、ジュニアの再編成や『KAT-TUN』の解散(報道)などがファンには不評で、福田氏に対する根強い批判はいまだ収まっていない状況だ。

タレントがマネジメント契約やエージェント契約を選択できるようになったこと、またその「いいとこ取り」が可能になるなど、全体的に自由な雰囲気が生まれたことは良い面もある。その一方で、それが契機となり、タレントによる独立や結婚が相次ぎ、ファンからは「ファンが置き去りにされた」といった不満の声も多数聞かれた。

なぜ井ノ原氏や東山氏の名前が挙がらないのか

福田氏の後任としては、元テレビ西日本社長の鈴木克明氏(66)の名前が取り沙汰されているが、まだ決定ではないという。こうした状況の中、次期社長候補として木村拓哉(52)の名前が急浮上しているのだ。

組織の順序から言えば、現在副社長を務める井ノ原快彦(49)や、『SMILE-UP.』社長で芸能活動を引退した東山紀之氏(58)が後を継ぐのが自然な流れにも見える。しかし、彼らの名前が次期社長候補としてほとんど挙がってこないのはなぜだろうか。

「ジャニー喜多川氏による性加害問題の被害者への補償がほぼ完了した実績を評価すれば、東山さんに白羽の矢が立ってもおかしくはありません。しかし、実際のところ東山さんは後輩たちからあまり慕われていないという声があります。これまで後輩を飲みに誘ったという話もほとんど聞きません。後輩グループやジュニアたちとの年齢が大きく離れていることもあり、東山さんに何か相談する後輩もいないようです。そのため、社内から彼を推薦する声が上がりにくいのだと考えられます」(旧ジャニーズ事務所担当記者)

では、井ノ原氏についてはどうだろうか。ジュニアのオーディションや育成に熱心に取り組んでいる姿勢は、社内外から高い評価を得ている。

「以前、トニセンのライブにジュニアたちが20名ほど見学に来た際、井ノ原さんは彼らをステージに上げ、端から端まで全員の名前を間違えずに呼んでみせたのです。我々記者でも全員の名前を覚えるのは困難なのに、井ノ原さんはしっかりと頭に入れており、客席からは大きな拍手が湧いたほどです。ただ、ジュニアの再編成を巡ってはファンから『元に戻してほしい』『何を考えているのか』などと批判が起き、経営から少し距離を置きたいという気持ちが芽生えていると聞きました。主演ドラマ『特捜9』シリーズ(テレビ朝日系)が終了し、俳優引退説もささやかれていますが、一線から完全に退くということではないようです」

「『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)のMCは好評を博しており、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)内のコーナー『井ノ原快彦が行く!日テレから半径100㎞以内でネタ掘れワンワンの旅』での天才大型犬との街ぶら企画も大きな手応えがありました。“ベテランイケメン”としての肩書きも功を奏しているようで、業界内では『イノッチを裏方に回すのは惜しい』という評判です。井ノ原さん自身もバラエティタレントとして活動を続けたいという意向が強いと見られます」(前出・記者)

STARTO社長候補として報道された木村拓哉氏STARTO社長候補として報道された木村拓哉氏

急浮上した木村拓哉氏待望論とその可能性

それでは、木村氏がSTARTO社のトップに就任する可能性は、果たしてどれくらいあるのだろうか。コラムニストの山田美保子氏は次のように分析している。

「木村さんは、大晦日の『カウントダウンコンサート』復活に言及したり、後輩グループの冠番組にサプライズ出演したりと、自らの思いを次々と行動に移しています。芸能界における広い人脈やフットワークの軽さにも定評があります。福田社長も木村さんとは意気投合し、相談相手のような存在だったとも聞いています。もし“福田イズム”を引き継いでいくとすれば、木村さんは次期社長として最適な候補の一人でしょう。だからといって、彼が自身の活動の軸足を完全に裏方に移すとは考えにくいです」

「俳優業はこれまで通り継続するでしょう。それでも、社内から待望論が出ているとすれば、次期社長という形ではなくても、ナンバー2あたりに就いて、プレイングマネージャーのような立場で何らかの役職に就く可能性は高いと思います。そして、そう遠くない将来、井ノ原さんと木村さんによるトップ2体制が実現する可能性も十分に考えられます」

もし本当にそのような体制が実現すれば、現在の難局にあるSTARTO社の未来は明るい方向へ向かうのかもしれない。

Source link