菅義偉(すが・よしひで)官房長官は19日の記者会見で、来春に予定される中国の習近平国家主席の国賓としての来日に自民党内で反対論があることについて、「国会議員の行動一つ一つに政府としてコメントすることは控える」と述べた。
菅氏はその上で、習氏の来日に関し「日中間のさまざまな懸案を解決していくためにもハイレベルで大局的な観点から議論し、中国に前向きな対応を促す必要がある」と語った。
習氏をめぐっては、自民党の保守系有志議員グループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」が13日、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域への公船の侵入行為などをやめない限り、国賓来日に反対する決議文をまとめた。