日本のゴールデンウィーク、どこへ旅行しようか迷っていませんか?新緑がまぶしいこの季節、近年復元されたばかりのお城を訪れて、歴史の息吹に触れてみるのはいかがでしょうか。今回は、数ある名城の中でも、2022年に80年ぶりに美しく蘇った高松城桜御門の魅力に迫ります。
海に浮かぶ名城、高松城とその歴史
瀬戸内海に面し、波が石垣を洗う雄大な姿から「日本三大水城」の一つに数えられる高松城。その歴史は、1587年、豊臣秀吉から讃岐(現在の香川県)を与えられた生駒親正による築城に始まります。その後、水戸光圀の兄である松平頼重が入城するなど、歴史の舞台として重要な役割を担ってきました。現在も堀には海水が引き込まれ、タイやボラが泳ぐ姿が見られるなど、かつての海城の面影を偲ぶことができます。
高松城の艮櫓
80年の時を超え、令和に復元された桜御門
そして2022年7月、高松城の歴史に新たな1ページが刻まれました。80年の時を超え、桜御門が見事に復元されたのです。桜の馬場と三の丸を隔てる位置に建てられていたこの櫓門は、生駒時代の建築とされ、藩主御殿の正門として機能していました。1945年には旧国宝に指定されましたが、翌年の空襲により焼失。その壮麗な姿を再び目にすることは叶わないと思われていました。
史実に忠実な復元へのこだわり
近年の城郭復元は、文献や図面、古写真に加え、発掘調査などの綿密な調査に基づき、可能な限り史実に忠実な姿を再現することに重点が置かれています。桜御門も、残された古写真や発掘調査の結果を元に、当時の姿を忠実に再現。幅12メートル、高さ9メートル、外壁に下見板が張られたその姿は、まさに往時の威風堂々とした姿を彷彿とさせます。城郭建築に詳しい歴史研究家の山田一郎氏(仮名)は、「桜御門の復元は、失われた文化遺産を取り戻すだけでなく、当時の建築技術の高さを現代に伝える貴重な機会となるでしょう」と語っています。
復元された高松城桜御門
新緑の季節、城めぐりの魅力
桜の季節もいいですが、新緑の季節の城めぐりもまた格別です。人混みを避け、ゆっくりと城郭を散策できるだけでなく、緑に映える石垣や堀、そして復元されたばかりの白木の輝きが、より一層美しさを際立たせます。
高松城を訪れて、歴史のロマンに触れよう
令和に蘇った桜御門は、高松城の歴史を語る上で欠かせないシンボルです。ゴールデンウィークは、ぜひ高松城を訪れ、その壮麗な姿と歴史のロマンに触れてみてはいかがでしょうか。
この記事を読んで高松城に興味を持った方は、ぜひ実際に訪れて、その魅力を体感してみてください。また、この記事についてご意見や感想があれば、ぜひコメント欄にお寄せください。他の日本の名城に関する記事も掲載していますので、そちらもぜひご覧ください。