日本のソウルフードとも言える駅そば。手軽で早く、そしてどこか懐かしい味わいは、忙しい毎日を送る私たちにとって無くてはならない存在です。今回は、駅構内にある立ち食いそば屋でのアルバイト体験を通して、その舞台裏を覗いてみました。驚くべき店長の職人技と、深刻な人手不足の現状とは?
スピーディーな職人技に感動!
ライター業のかたわら、スキマバイトに挑戦中の筆者。今回訪れたのは、とある駅構内にあるこぢんまりとした立ち食いそば屋さん。店内は10席にも満たない、まさに「立ち食い」スタイルです。
alt: 立ち食いそば屋の厨房で働く店長
初日は、70歳くらいのベテランさんと交代で勤務スタート。温厚な店長から簡単な説明を受け、食器洗いを担当することに。お客さんは食券を購入し、店長はそれを確認して調理開始。流れるような手際で、そばやうどんなどをあっという間に提供していきます。お客さんの平均滞在時間はわずか5~10分。まさに「安くて早い!」の真骨頂です。
食器洗いは、油汚れの少ないそば、うどんがメインなので意外と楽ちん。食洗機をフル活用し、効率的に作業を進めます。以前、忙しい社員食堂でのバイト経験があったので、この程度の忙しさは朝飯前。まるで修羅場をくぐり抜けた戦士のような気分です(笑)。
店長との連携プレー
土曜日のランチタイム直後からの勤務だったため、お客さんの波はあるものの、落ち着いて仕事を進めることができました。厨房は狭いため、店長とぶつからないよう気を配りながら、食器洗いに集中。食券を確認して「天ぷらそば一丁!」と店長にオーダーを通すなど、徐々に連携もスムーズになってきました。
alt: 立ち食いそば屋のカウンターで注文を受ける店長
手が空いた時間に店長と雑談。普段聞けない立ち食いそば屋の裏話は、とても興味深いものでした。例えば、「実は天ぷらは自家製なんですよ」という話や、「常連さんの好みはだいたい把握しています」といったエピソードなど。店長の職人魂と、お客さんとの温かい繋がりを感じることができました。
深刻な人手不足…駅そばの未来は?
しかし、明るい話題ばかりではありません。店長の話によると、深刻な人手不足に悩まされているとのこと。「なかなか人が集まらないんですよ…」と嘆く店長の表情が印象的でした。「飲食業界全体で人手不足が問題になっていますが、駅そばのような小規模店舗は特に厳しいのかもしれません」と、飲食店経営コンサルタントの山田一郎氏(仮名)は指摘します。
人手不足は、駅そばの存続にも関わる重要な問題です。今後、どのようにこの課題を乗り越えていくのか、注目していく必要があります。
あなたも駅そばの魅力を再発見してみませんか?
今回のアルバイト体験を通して、駅そばのスピードと効率性、そして店長の職人技に改めて感動しました。また、人手不足という課題についても深く考えさせられる機会となりました。忙しい毎日の中で、ついつい忘れがちな「食」の大切さ。たまには駅そばに立ち寄り、その魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?