群馬県は19日、台風19号に伴う災害復旧事業や豚(とん)コレラ(CSF)対策費など総額約272億円の11月補正予算案を発表した。補正後の一般会計は約8018億円となる。26日に始まる第3回後期定例会に提案する。
予算案の主要な柱である台風19号関連予算は約264億円。損壊した道路や河川の復旧など公共事業費が約257億円と大半を占めた。このうち国の補助事業は約200億円。
また、台風19号通過後にキャンセルが相次いだ宿泊施設への支援として宿泊者の宿泊料金を割り引く全額国庫補助の事業も始める。予算額は約1億6千万円。
今回の補正額は、平成26年の大雪被害対策費を計上した補正予算に次ぐ規模。山本一太知事は会見で「(被害への対応は)最優先だ。大きな負担だが、やむを得ない」と語った。
また、豚コレラ対策で畜産関係車両の消毒ポイント(4カ所)を設置する期間は当初12月末までの予定だったが、来年3月まで延長する。事業費として5400万円を計上した。