10月20日、91歳のお誕生日を迎えられた上皇后美智子さまは、現在、仙洞御所で上皇陛下とお過ごしです。皇室の未来を担うお孫さま方、愛子さま・悠仁さまのご成長を、美智子さまは常に見守ってこられました。本記事では、美智子さまがこれまでお示しになった、お孫さま方への愛情深いお言葉を振り返ります。
上皇后美智子さまが91歳のお誕生日を迎え、お孫さま方への深い愛情と願いを込めたお言葉が改めて紹介される。
愛子さまへの深い眼差しと共感
美智子さまは当初、敬宮愛子内親王殿下を「敬宮」とお呼びでした。平成18年のお誕生日に際し、幼い愛子さまの愛らしいご様子について述べられたのがこちらです。
「敬宮は、背もすくすくと伸び、おさげ髪のよく似合う女の子になりました。今年はもう着袴の儀を迎えます。男の子の着袴姿もそうですが、女児の裳着の姿も本当に愛らしく、清子、眞子、佳子のそれぞれの裳着の姿や所作は、今も目に残っています。今年4月、幼稚園の服装で訪ねて来た日には、肩かけカバンや手さげの中から、一つ一つハンカチや出席ノートなど出して見せてくれました。この次に会う時には、きっと運動会や遠足の話をしてくれるでしょう。楽しみにしています」
その後、「愛子」と親しくお呼びになるようになり、一部報道では愛子さまは「ババさま」と呼ばれていたとも伝えられます。平成20年の文書では、愛子さまとの間に通じる「物事や事柄のおかしさの感じ方」について、こう語られました。
「周囲の人の一寸した言葉の表現や、話している語の響きなど、『これは面白がっているな』と思ってそっと見ると、あちらも笑いを含んだ目をこちらに向けていて、そのような時、とても幸せな気持ちになります」
悠仁さまへの健やかな成長の願い
秋篠宮悠仁親王殿下に対しては、「ゆうちゃん」という愛情を込めた呼び方で接されていました。2009年、ご家族そろって神奈川県横浜市の「こどもの国」をご訪問された際には、「ゆうちゃん、これがてんとう虫」と優しくお声がけされる姿も報じられています。美智子さまは、将来天皇となるお立場にある悠仁さまが、幼いうちは何よりも「のびのびと育ってほしい」と強く願われています。
「悠仁の成長への願いは」という質問ですが、悠仁はまだ本当に小さいのですから、今はただ、両親や姉たち、周囲の人々の保護と愛情を受け、健やかに日々を送ってほしいと願うばかりです」(平成18年のお誕生日に際しての文書より)
「悠仁は小学生になりました。草原を走り回る姿はまだとても幼く見えますが、年齢に応じた経験を重ね、その中で少しずつ、自分の立場を自覚していくようにという両親の願いの許で、今はのびのびと育てられています」(平成25年のお誕生日に際しての文書より)
祖母としての喜び
美智子さまは平成19年、「祖母として幼い者と接する喜びには、親として味わったものとも違う特別のものがある」と述べられました。お孫さま方への尽きることのない深い愛情は、これからも皇室の輝かしい未来を見守り続けることでしょう。
参考文献:
Yahoo!ニュース