【AFP=時事】中国は26日、同国が米国と貿易交渉を行っているという主張を改めて否定した。一方、ドナルド・トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席から電話があったと主張している。
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トランプ氏は22日に行われ、25日公表された米誌タイムのインタビューで、「彼(習氏)から電話があった」「彼の弱気の表れだとは思わない」と主張したが、その日時や内容に言及しなかった。
中国商務省は24日、中国と米国の間では現在、経済と貿易に関するいかなる交渉も行われていないと述べた。
在米中国大使館は26日、通信アプリ「微信(ウィーチャット)」に投稿した声明で、トランプ氏の主張を改めて否定。「中国と米国の間で関税問題に関する協議や交渉は一切行われていない。ましてや合意などない」と述べた。
この声明はトランプ氏や習氏の名前を出さず、電話があったというトランプ氏の主張にも直接言及していないが、関税に関する協議が進行中だという米国側の主張は「誤解を招くだけだ」と指摘。
「この貿易戦争は米国側が仕掛けたものだ」「米国が本当に対話を通じて問題を解決したいのであれば、まずは自らの誤りを正し、他国への脅迫や圧力をやめ、中国に対する一方的な関税措置を完全撤廃しなければならない」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News