副鼻腔炎対策:花粉や黄砂の季節に負けない鼻ケア

春になると待ち遠しい桜の季節ですが、花粉や黄砂に悩まされる方も多いのではないでしょうか。実は、これらの影響で副鼻腔炎になってしまうケースも増加しているんです。今回は、副鼻腔炎のメカニズムや症状、そして効果的な予防法について、専門家の知見を交えながら詳しく解説していきます。

副鼻腔炎とは?その原因と症状

副鼻腔とは、頬の奥や目頭、額など、鼻の周りの空洞のこと。通常は空気が通っていますが、炎症を起こして膿がたまってしまう状態が副鼻腔炎です。 風邪やアレルギーが原因となることが多いですが、花粉や黄砂もその引き金になることがあります。

花粉や黄砂が副鼻腔炎を引き起こすメカニズム

花粉症になると鼻の粘膜に炎症が起こり、粘膜が弱くなってしまいます。黄砂も粘膜にダメージを与えるため、バリア機能が低下し、炎症が悪化しやすくなります。

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炎症によって粘膜が腫れると、副鼻腔と鼻腔をつなぐ通気口が塞がり、副鼻腔内に高温多湿な環境が生まれます。これは、細菌やウイルスにとって絶好の繁殖場所。増殖した細菌やウイルスがさらに炎症を悪化させ、痛みなどの症状を引き起こすのです。「食と健康の専門家」である山田先生も、「花粉や黄砂の時期は特に副鼻腔炎に注意が必要」と警鐘を鳴らしています。

代表的な副鼻腔炎の症状

初期症状は風邪と似ているため、見過ごしてしまうことも少なくありません。代表的な症状は以下の通りです。

  • 鼻づまり
  • 鼻水
  • 後鼻漏(鼻水が喉に落ちる)
  • 嗅覚障害
  • 頭痛
  • 顔面痛
  • せき

「最初は風邪だと思って放置していたら、鼻の奥の痛みから始まり、頭や額まで痛みが広がってきた」というケースも。 伊藤王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると、「鼻の奥の痛みを感じ始めたら、早めに医療機関を受診することが大切」とのことです。

副鼻腔炎の予防と対策

副鼻腔炎は、適切なケアで予防できる場合もあります。日常生活でできる予防策をいくつかご紹介しましょう。

鼻うがい

生理食塩水で鼻うがいをすることで、鼻腔内の花粉や黄砂、ウイルスなどを洗い流すことができます。 「鼻うがいは、副鼻腔炎予防の基本」と山田先生も推奨しています。

保湿

乾燥した空気は鼻の粘膜を傷つけ、炎症を悪化させる可能性があります。加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に干したりして、適切な湿度を保ちましょう。

マスクの着用

花粉や黄砂を吸い込まないよう、外出時にはマスクを着用しましょう。マスクは、鼻の粘膜を乾燥から守る効果もあります。

規則正しい生活

十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動は、免疫力を高め、副鼻腔炎の予防に繋がります。

まとめ

副鼻腔炎は、放置すると日常生活に支障をきたすこともあります。 花粉や黄砂の季節は特に注意が必要ですので、ご紹介した予防法を実践し、快適な毎日を送りましょう。 もし副鼻腔炎の症状が疑われる場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診してください。