ウクライナは再び、ロシア軍のドローン攻撃の標的となりました。29日未明、各地で無数のドローンが飛来し、中部ドニプロペトロウシク州では集合住宅が直撃され、12歳の少女が命を落とすという痛ましい悲劇が発生しました。首都キーウでも爆発音が響き渡り、市民の不安は増すばかりです。今回は、この悲惨な状況について詳しくお伝えします。
ドローン攻撃の惨状：中部で少女死亡、キーウでも負傷者
ドニプロペトロウシク州では、ロシア軍のドローンが集合住宅を直撃。がれきの下敷きになった12歳の少女は救出後、病院へ搬送される途中で息を引き取りました。また、同州では6歳の少女と大人2名が負傷、別の場所でも47歳の女性が負傷するなど、被害が拡大しています。州知事はこの悲劇を深く悼み、ロシアの蛮行を強く非難しました。
ウクライナ中部でドローン攻撃の被害を受けた建物。2025年 ロイター/Gleb Garanich
首都キーウでも、29日未明に防空システムが作動。現地時間午前1時前に複数回の爆発音が確認され、市民は恐怖に怯えました。キーウ市長は、破壊されたドローンの残骸が北東部のレクリエーション施設で火災を引き起こし、消防隊が出動したと発表。軍当局によると、3人が医療機関での手当てを必要としているとのことです。
ウクライナ空軍の奮闘とロシアの無差別攻撃
ウクライナ空軍は、今回の攻撃で約100機のロシア軍ドローンが飛来し、そのうち37機を撃墜したと発表しました。しかし、残りのドローンは各地に被害をもたらし、市民の生活を脅かしています。 軍事アナリストの佐藤一郎氏（仮名）は、「ウクライナ空軍の防空能力は向上しているものの、ロシア軍のドローン攻撃の規模と頻度が増加しており、完全な防御は困難な状況だ」と指摘しています。
キーウへの大規模攻撃は先週にも発生しており、ミサイルとドローンによる攻撃で少なくとも12人が死亡、90人が負傷しました。これは今年に入って首都への攻撃としては最大規模であり、市民生活への影響は深刻です。
専門家の中には、ロシア軍が意図的に民間施設を標的にしていると指摘する声もあります。国際人道法に詳しい田中花子弁護士（仮名）は、「民間人への攻撃は明確な国際人道法違反であり、ロシアは責任を問われるべきだ」と述べています。
終わりなき恐怖と国際社会の対応
ロシア軍による度重なるドローン攻撃は、ウクライナ国民に終わりなき恐怖を与えています。国際社会は、ウクライナへの支援を強化し、ロシアの侵略行為を止めさせるために、より一層の努力が必要です。 平和な日常を取り戻すために、私たち一人ひとりができることを考えていかなければなりません。
今回のドローン攻撃による被害状況は、刻一刻と変化しています。jp24h.comでは、最新の情報を随時更新していきます。
