【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領がホワイトハウスに復帰してから、4月29日で100日となる。
トランプ氏は第2次政権発足直後から、政府機関の支出や人員削減といった施策を打ち出している他、貿易戦争の開始や移民取り締まりをめぐる司法当局との対決など、その動きは目まぐるしい。
復帰以降、トランプ氏の支持率は低下しているが、支持者たちは全く気にする様子を見せていない。
就任から100日間の混乱にもかかわらず、なぜこの型破りな富豪を支持し続けるのか、トランプ氏に投票した5人の米国人にその理由を聞いた。
■経済は「最終的にうまくいく」
元機械工のフランク・トゥオティさん(72)、ニューハンプシャー州
「これまでのところ、彼(トランプ氏)の仕事には非常に満足している。関税政策には少し心配があるが、最終的にはうまくいくと思う」
「彼は多くの国と交渉しており、金銭やビジネスに熟知している」
だが、トゥオティさんは少数派かもしれない。最近の米FOXニュースの調査では、56%がトランプ氏の経済政策に不満を持っていると回答した。
トゥオティさん自身も、株式市場の変動で退職金の投資に損失が出ているという。
■ウクライナ問題では「苦戦」
6人の子どもがいるジェーン・シスクさん(63)、バージニア州
トランプ氏の政治を「すべて支持する」と語るシスクさんだが、公約だったウクライナ紛争の終結では苦戦を強いられていると認める。
「非常に頑固な2人の指導者がいて、戦争を終わらせるためには何かを譲ることなく戦っている。トランプ氏とJ・D・バンス氏(副大統領)はできる限り努力していると思う」
「トランプ氏は取引の達人だが、この取引をまとめるのは簡単ではない」
■関税「気にしない」
ワイン販売店経営、カレン・マイナーさん(57)、ネバダ州
マイナーさんが経営するワイン販売店の商品はほとんどが輸入品で、激化する貿易戦争の影響を受ける可能性がある。だが、現時点ではまだ気にしていない様子だ。