大阪・関西万博の来場者数について、関係者入場分を含めた数字が発表されていることに対し、吉村洋文大阪府知事が「水増しにならない」と発言したことが波紋を広げている。ネット上では批判の声が相次ぎ、来場者数の算出方法に疑問を呈する声が上がっている。
吉村知事「内訳を示せば問題ない」との見解
関西テレビの報道によると、吉村知事は30日の定例記者会見で、来場者数に関係者入場分を含めて発表していることについて、「内訳を示して出せば、何も問題なく、水増しにもならない」との見解を示した。博覧会協会は、一般来場者とスタッフやマスコミなどの関係者(AD証保持者)を含めた人数を累計来場者数として発表しており、内訳としてAD証入場者数も公表している。
大阪万博
13日の開幕から26日までの累計来場者数は137万9625人で、そのうちAD証来場者は23万5592人だった。この数字に対し、ネット上では「水増しではないか」との声が上がっていた。
ネット上の反応は批判的
吉村知事の発言を受け、X(旧Twitter)上では「水増しではなく、かさ上げですもんね」「誤解を招くようなことは、やめればいいだけ!」「最初から関係者を入れず、発表すればええやろ。数字でごまかすな!!」といった批判的なコメントが殺到している。
料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「来場者数に関係者を含めるのは、一般の方々に誤解を与えかねない。透明性を確保するためにも、一般来場者と関係者入場数を明確に分けて発表する必要がある」と指摘する。
吉村知事
また、「関係者が何人入場したとか全く興味ないけどね 情報としてジャマ」「そもそも人数よりもチケットの売り上げがどれだけあるのかを公表した方が分かりやすいと思うよ」といった冷静な意見も見られた。 イベント運営コンサルタントの田中一郎氏(仮名)は、「来場者数の公表方法は、イベントの成功を測る上で重要な指標となる。万博のような大規模イベントでは、より透明性が高く、分かりやすい情報公開が求められる」と語る。
まとめ
大阪・関西万博の来場者数を巡る議論は、情報公開のあり方について改めて考えさせる契機となった。今後、万博運営側がどのように対応していくのか注目が集まる。