青木さやかさんがNHK「あさイチ」に出演し、8年前の肺腺がん診断時の厳しい現実を語りました。シングルマザーとして幼い娘さんを育てながらの闘病生活は、病気の不安だけでなく、お金の不安も大きかったといいます。この記事では、青木さんの体験を通して、がんと診断された際の経済的な課題について考えていきます。
がん診断、襲いかかるお金の不安
2017年、肺腺がんと診断された青木さん。当時、小学校低学年だった娘さんと2人暮らし。誰にも頼らず、1人で闘病生活を送ることを決意しました。しかし、病気そのものの恐怖に加え、今後の生活費に対する不安が彼女を大きく圧迫しました。検査費用、セカンドオピニオン、交通費など、医療費は想像以上に高額だったといいます。
青木さやかさん
病気だけじゃない!シングルマザーの苦悩
青木さんは、体への負担を考慮し、退院後はデリバリーやタクシーを利用せざるを得ない状況でした。また、家事の手伝いも必要となり、出費はさらに増えました。「娘の学費はどうしよう」「家賃はどうやって払おう」…働き続けることが難しくなった青木さんは、将来への不安に押しつぶされそうになったと語っています。
医療保険の落とし穴、早期がんは対象外?
高額療養費制度は青木さんにとって大きな支えとなりましたが、2つのがん保険に加入していたにも関わらず、保険金は満額支払われなかったといいます。その理由は、青木さんが診断されたがんが「上皮内がん」と呼ばれる早期がんだったため。がんの種類によって保険適用範囲が異なることを知らなかった青木さんは、「きちんと確認してから加入すべきだった」と後悔をにじませました。
がん保険選びの重要性
青木さんの体験は、がん保険選びの重要性を改めて示しています。がんの種類、ステージ、治療方法など、様々な条件によって保険金支払額が変わるため、自身に合った保険を選ぶことが大切です。ファイナンシャルプランナーの山田さん(仮名)は、「がん保険は、病気になったときだけでなく、健康な時から将来を見据えて選ぶことが重要です。専門家に相談しながら、自分に最適なプランを見つけましょう」とアドバイスしています。(※山田さんは架空の人物です)
まとめ:がんと診断されたら、まず情報収集を
がんは、本人だけでなく、家族の生活にも大きな影響を与える病気です。青木さんのように、医療費や生活費の不安を抱える人は少なくありません。がんと診断されたら、まず医療制度や保険、支援団体などの情報を集め、経済的なサポートを受けられるか確認することが大切です。
青木さやかさんと娘さん
この記事が、がんと闘う方々やそのご家族にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。