ゴールデンウィークは旅行や帰省など、お出かけの機会が増える楽しい時期ですね。しかし、その一方で、空き巣被害の増加も懸念される時期でもあります。この記事では、大切な我が家を守るための防犯対策を、専門家のアドバイスも交えながらご紹介いたします。安心してゴールデンウィークを満喫するためのヒントとして、ぜひお役立てください。
泥棒の手口と対策の基本
警察庁のデータによると、住宅への侵入窃盗は年間1万件以上発生しており、その多くが無締まりによるものという驚きの事実があります。「まさか自分が…」と思わず、基本的な対策をしっかりと行うことが重要です。さくら事務所の住宅診断士、田村啓さんは、「防犯意識の高さをアピールすることが、空き巣を抑止する第一歩」と強調しています。
alt="家の鍵と窓。防犯対策は窓の鍵も忘れずに"
戸建て住宅の防犯ポイント
戸建て住宅の場合は、以下の7つのポイントに注意しましょう。
- 戸締まりの徹底：玄関だけでなく、窓や勝手口なども忘れずに施錠しましょう。二重ロックも効果的です。
- 雨戸などの活用：雨戸やシャッターは、物理的な侵入を防ぐだけでなく、視覚的な抑止効果も期待できます。
- 補助錠の設置：窓やドアに追加で補助錠を取り付けることで、侵入をより困難にします。
- 防犯カメラの導入：防犯カメラは、犯行の抑止だけでなく、証拠の確保にも役立ちます。設置場所や機種選びは専門家に相談するのも良いでしょう。
- 足場になりそうなものの撤去：脚立や室外機などは、泥棒の足場になる可能性があります。家の周囲に置かないようにしましょう。
- 高すぎる塀は逆効果：高い塀は、外部からの視線を遮るため、泥棒にとっては好都合です。適度な高さの塀にするか、フェンスを設置するなど工夫しましょう。
- 二重三重の防犯：複数の防犯対策を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
マンション・アパートの防犯ポイント
オートロックだからといって安心は禁物です。共用部から侵入されるケースもあるため、玄関や窓の施錠はもちろん、窓ガラスへの防犯フィルムの設置も有効です。
ゴールデンウィーク前にしておくべき対策
旅行前に時間的な余裕があれば、センサーライトや防犯カメラの設置、庭木の手入れなども行いましょう。ゴールデンウィーク期間中は、ホームセンターなどで防犯グッズのセールが開催されることもあるので、この機会に防犯対策を見直してみるのも良いでしょう。
出発直前にできる対策
出発直前でもできる対策はあります。新聞の配達停止、郵便受けの整理、玄関周りの片付け、近所への声かけなど、できることから始めましょう。
「地域の目」は、防犯において非常に重要です。近所の人と日頃からコミュニケーションを取り、お互いに気を配り合うことで、防犯効果を高めることができます。例えば、旅行中は「不在中に来客の予定はないので、誰か訪ねてきたら教えてください」と近所の人に声をかけておくのも良いでしょう。
まとめ：安心してゴールデンウィークを楽しむために
ゴールデンウィークは、家族や友人と楽しい時間を過ごす絶好の機会です。しかし、せっかくの楽しい思い出が、空き巣被害によって台無しになってしまうのは避けたいものです。泥棒の視点に立ち、侵入経路や留守だとわかるサインをなくすよう心がけましょう。「入らせない、盗ませない、盗まれても取り返す」という意識を持つことが大切です。
今回ご紹介した防犯対策を参考に、安心してゴールデンウィークを満喫してください。
