日英伊次世代戦闘機開発、インド参加を打診!防衛協力強化と費用負担軽減へ

日本の防衛力強化に向けた新たな動きが注目を集めています。日英伊3カ国で共同開発を進めている次世代戦闘機「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」に、インドの参加を打診していたことが政府筋の情報により明らかになりました。この動きは、開発費用の負担軽減とインド太平洋地域の安全保障連携強化という二つの大きな狙いを持っていると見られています。

インド参加のメリット:費用負担軽減と安保連携強化

GCAPは、高度な技術を結集した次世代戦闘機の開発プロジェクトであり、巨額の開発費用が課題となっています。インドの参加により、開発費用の分担が期待できるだけでなく、南アジアの大国であるインドとの安全保障協力がさらに強化されることが期待されます。

巨額の開発費用を国際分担へ

次世代戦闘機開発には、膨大な費用がかかります。多国間での共同開発は、費用負担を軽減するだけでなく、技術共有による開発効率の向上も期待できます。インドの参加は、日本にとって経済的なメリットをもたらす重要な一歩となる可能性があります。

alt: 日英伊が共同開発する次世代戦闘機の模型alt: 日英伊が共同開発する次世代戦闘機の模型

インド太平洋地域の安全保障強化

インドは、中国の海洋進出を牽制する上で重要なパートナーです。GCAPへのインドの参加は、日印間の防衛協力を深化させ、インド太平洋地域の安全保障体制を強化する上で大きな意義を持つと考えられます。防衛専門家である佐藤一郎氏(仮名)は、「インドの参加は、地域の安全保障バランスに大きな影響を与えるだろう」と指摘しています。

インド参加の課題:パキスタンとの関係、ロシアとの友好関係

一方で、インドの参加には課題も存在します。インドとパキスタンは、カシミール地方の領有権を巡って対立しており、軍事衝突の懸念が常に存在します。また、インドはロシアと伝統的な友好関係にあり、ロシア製兵器を多く導入しています。これらの要素が、GCAPへの参加に影響を与える可能性も否定できません。

パキスタンとの緊張関係

インドとパキスタンは、長年にわたり緊張関係にあります。GCAPへのインドの参加は、パキスタンとの関係をさらに悪化させる可能性も懸念されます。国際的な協力体制を構築する上で、周辺国との関係にも配慮する必要があります。

ロシアとの伝統的な友好関係

インドは、ロシアと軍事面で深い関係にあります。GCAPへの参加は、ロシアとの関係に影響を与える可能性があり、インド政府は慎重な判断を迫られることになりそうです。

今後の展望:新たなパートナーシップ構築へ

日本政府は、2月にインドを訪問し、GCAPへの参加を提案しました。インドのモディ政権は、国内製造業の振興を掲げており、日本側の提案に関心を示したとされています。今後の展開次第では、日印間の防衛協力が新たな段階へと進む可能性があります。サウジアラビアもGCAPへの参加を検討しており、今後のパートナーシップの拡大にも注目が集まります。