田中角栄。小学校卒でありながら首相にまで上り詰め、「コンピューター付きブルドーザー」と称された稀代の政治家。その決断力と実行力は、今もなお語り継がれています。jp24h.comでは、長年秘書官を務めた小長啓一氏の証言をもとに、カリスマ政治家・田中角栄の知られざる人間味溢れる素顔に迫ります。
葬儀を優先?田中角栄の信念
小長氏が田中氏の秘書官に就任したのは、昭和46年7月、田中氏が通産大臣に就任した時でした。ある日、重要な会議と葬儀の日程が重なった際、小長氏は会議を優先する判断を下しました。しかし、田中氏は「葬式は今日を逸したらその人と永久に会えない」と諭し、会議前に葬儀会場を訪れたのです。人との縁を大切にする田中氏の信念を、小長氏は深く心に刻んだといいます。
田中角栄
名刺をもらわない大臣?記憶力の秘密
田中氏は、初対面の相手から名刺を受け取ろうとしませんでした。「名刺をもらうと顔を覚えないから」というのがその理由。相手が大臣の名刺を欲しがるため交換はするものの、若い頃からの習慣だったそうです。
官僚への気遣い:田中角栄流リーダーシップ
省内を歩く田中氏は、若い官僚に「〇〇君、奥さんの病気はどうだ」などと声をかけ、家庭の事情まで覚えていたといいます。権力を笠に着る政治家が多い中、田中氏は一人ひとりに寄り添うリーダーでした。これは、政治家としての田中角栄だけでなく、人間としての田中角栄の魅力を物語るエピソードと言えるでしょう。
田中角栄:リーダーシップの真髄
田中角栄のリーダーシップは、単なる決断力や実行力だけではありませんでした。人との繋がりを大切にし、部下を思いやる姿勢こそが、真のリーダーシップの真髄だったのではないでしょうか。 その人間味溢れるリーダーシップは、現代社会においても学ぶべき点が多いと言えるでしょう。
田中角栄が残したもの
田中角栄は、数々の功績を残すと共に、多くの逸話も残しました。この記事では、秘書官の視点から見た田中角栄の人間味溢れる一面をご紹介しました。 彼のリーダーシップスタイルや人との接し方から、現代の私たちも学ぶべき点が多くあるのではないでしょうか。