長野・梓川で高校生が溺死 川遊び中の事故

長野県松本市の梓川で今月6日、15歳の男子高校生が川遊び中に溺れて死亡する痛ましい事故が発生しました。友人らと共に川岸のコンクリートブロックから川に飛び込むなどして遊んでいたということです。地元の梓川橋付近で起きたこの水難事故は、地域に衝撃を与えています。

事故発生と通報

警察によると、事故は6日午後4時半ごろ、梓川橋付近で発生しました。一緒にいた友人から「川に飛び込んだ男性が浮かんでこない」との切迫した通報が119番にありました。この通報を受け、警察や消防は直ちに現場へ急行し、捜索活動を開始しました。

救助活動と死亡確認

通報から約1時間半後の午後6時ごろ、捜索にあたっていた警察官と消防隊員により、松本市内に住む高校1年生の男子生徒(15歳)が水中で発見され、救助されました。生徒は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、残念ながらその後、死亡が確認されました。警察の調べに対し、男子生徒は友人3人と共に、川岸にあるコンクリートブロックから川への飛び込みなどを繰り返して遊んでいたと見られています。

長野県松本市、梓川での高校生溺死事故現場周辺の様子長野県松本市、梓川での高校生溺死事故現場周辺の様子

事故現場の状況と住民の声

事故が発生した梓川橋付近は、比較的穏やかな流れに見える場所ですが、付近には「水際注意」を促す看板が設置されています。しかし、近隣住民によると、この場所では日頃から高校生や中学生が川遊びをする姿が多く見かけられるといいます。ある住民は、今回の事故を受けて、「今まで大きな事故がなかったのが不思議なくらいだ。よく若い子たちが遊んでいるのを見かける。よどみになっている場所だから、流れはそれほど速くないはずだが、何があったのか…」と語り、胸を痛めていました。

友人の父親が現場を訪問

事故から一夜明けた7日朝には、亡くなった生徒の友人の父親が現場を訪れ、手を合わせ、花を手向けました。父親は、亡くなった男子生徒の人柄について、「元気で、会えばいつも明るく挨拶をしっかりしてくれる子でした。思いやりのある優しい子で、うちの子とも本当に仲良くしてくれて…感謝しています」と、涙ながらに語りました。まだ現実を受け止めきれない様子で、「まだ信じられない、信じたくないという気持ちしかない」と、悲痛な心境を明かしました。

まとめ

今回の松本市梓川での痛ましい高校生の溺死事故は、身近な河川での川遊びに潜む危険性を改めて浮き彫りにしました。飛び込み行為の危険性や、見慣れた場所でも予測不能な状況が発生しうることを示唆しています。地元警察は現在、事故の詳しい状況や原因について、関係者への聞き取りなどを含め、慎重に調査を進めています。

参照元

警察当局
消防当局
近隣住民
FNNプライムオンライン / 長野放送