韓国大法院(最高裁判所)が2025年5月1日、公職選挙法違反の罪で起訴された最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)氏に対する二審の無罪判決を破棄し、ソウル高等裁判所に差し戻しました。この判決を受け、共に民主党の議員からは様々な反応が出ており、波紋が広がっています。
金炳基議員のFacebook投稿と削除
この大法院の判決直後、共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)議員は自身のFacebookに「司法権力が憲法秩序を無視して立法・行政権力まで掌握するということだろ?」と投稿。さらに「今に見ていろ。あと1カ月待っていろ」と付け加えましたが、その後「今に見ていろ」の部分を削除しました。この投稿の真意、そして削除の理由は何だったのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。
韓国国会議員総選挙(2024年4月10日投票)公式選挙運動1日目だった同年3月28日、ソウル市銅雀区のソンデ伝統市場を訪れ、銅雀甲選挙区から出馬した金炳基(キム・ビョンギ)候補の応援演説をする共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表=当時=。2024年3月28日撮影
共に民主党議員らの批判
金炳基議員以外にも、共に民主党の議員からは批判の声が上がっています。崔ミン姫(チェ・ミンヒ)議員は「大法院の大統領選挙介入!尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領のお友達・曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長の司法クーデター!市民の皆さん、李在明を守ってください」と強く非難。
鄭清来(チョン・チョンレ)議員も「大統領は大法院が選ぶものではない。大統領は国民が選ぶ」と述べ、「尹錫悦氏の裁判には限りなく寛大で、李在明氏の裁判には限りなく過酷な裁判所の姿勢を糾弾する」「大統領選挙の真っただ中に飛び行ってきた大法院。これは反民主主義司法クーデター」と批判しました。
政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「今回の判決は、今後の韓国政界に大きな影響を与えるだろう。特に、次期大統領選挙への影響は避けられない」と分析しています。
共に民主党の対応
共に民主党は、この判決を受け、緊急議員総会を招集し、今後の対応策について協議したと報じられています。党としてどのような対応を取るのか、今後の動向が注目されます。
この判決が今後の韓国政局にどのような影響を与えるのか、引き続きjp24h.comでは最新情報をお届けしていきます。