自転車の青切符制度、2026年4月施行へ!違反金一覧と注意点

自転車の交通違反に対する取り締まり強化!2026年4月1日から、悪質な自転車運転者には青切符(違反金納付命令書)が交付されるようになります。 自転車事故の増加を受け、安全意識の向上と事故防止を目指すための新たな制度です。この記事では、青切符制度の概要、違反金一覧、そして自転車運転における注意点などを分かりやすく解説します。

自転車事故の現状と青切符制度導入の背景

近年、自転車事故による死亡者数は依然として高い水準にあります。2024年には全国で327人が自転車事故で亡くなり、そのうち約8割が自転車側の交通違反によるものだったのです。特に、スマートフォンの「ながら運転」による死亡・重傷事故は増加の一途を辿っており、深刻な社会問題となっています。 こうした状況を受け、警察庁は自転車の交通ルール遵守を徹底させるため、青切符制度の導入を決定しました。

自転車事故の現状を示すグラフ自転車事故の現状を示すグラフ

青切符制度の概要:対象者と違反金

青切符の対象となるのは16歳以上。原付免許の取得が可能となる年齢であり、交通ルールに関する一定の知識があると判断されるためです。 違反金は、違反内容によって3,000円から12,000円まで幅広く設定されています。

主な違反と反則金(案)

  • 12,000円: スマホなどの「ながら運転」
  • 7,000円: 遮断踏切立ち入り
  • 6,000円: 逆走、スピード違反、信号無視など
  • 5,000円: イヤホン着用(必要な音が聞こえない状態)、無灯火、傘さし運転、一時不停止、泥はね運転など
  • 3,000円: 2人乗り、並走、抱っこ運転など

具体的な違反事例と注意点

青切符制度の導入に伴い、これまで曖昧だった自転車運転のルールが明確化されます。 例えば、「ながら運転」はスマートフォンを操作している場合だけでなく、手に持っているだけでも違反とみなされる可能性があります。 また、イヤホン着用についても、周囲の音を遮断して安全確認を怠る行為は厳しく取り締まられるでしょう。

スマホスタンド利用時の注意点

交通問題に詳しい弁護士、高山俊吉氏によると、スマホスタンドに設置したスマホを走行中にチラチラ見る行為は、現時点では違反とはみなされない見解です。「使用」や「注視」には当たらないとされています。しかし、画面を注視しながらの運転は「ながら運転」に該当するため、注意が必要です。

自転車のながら運転のイラスト自転車のながら運転のイラスト

自転車安全運転の重要性

青切符制度は、自転車運転者自身の安全を守るためにも重要な制度です。 交通ルールを遵守し、安全運転を心がけることで、事故のリスクを大幅に減らすことができます。 自転車は手軽な移動手段ですが、一歩間違えれば凶器にもなり得ることを常に意識し、責任ある行動を心がけましょう。

まとめ:安全意識を高め、自転車事故ゼロを目指して

2026年4月からの青切符制度施行を前に、改めて自転車の交通ルールを確認し、安全運転を心がけましょう。 この記事で紹介した違反事例や注意点などを参考に、安全で快適な自転車ライフを送りましょう。 自転車事故ゼロを目指し、私たち一人ひとりが交通安全に貢献していくことが大切です。