芸能界むしばむ薬物汚染、密売人の標的に 沢尻エリカ容疑者逮捕




 合成麻薬「MDMA」を所持したとして、麻薬取締法違反容疑で女優の沢尻エリカ容疑者(33)が警視庁に逮捕された事件では、芸能界をむしばむ薬物汚染の一端が改めて浮き彫りになった。今年に入ってから俳優やミュージシャンら著名人の摘発が相次いでおり、華やかさの一方で浮き沈みの激しい業界特有のストレスに密売人がつけこむ構図も。元芸能人による再犯も後を絶たず、薬物依存から抜け出す難しさを物語っている。

■根底には意識の薄さ

3月には、関東信越厚生局麻薬取締部がコカイン使用容疑で俳優のピエール瀧さん(52)を逮捕。その後も捜査当局による摘発は続き、アイドルグループ「KAT-TUN(カトゥーン)」元メンバーの田口淳之介さん(33)や、ロックバンド「Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)」メンバーだった金子賢輔さん(33)が大麻所持容疑で逮捕された。いずれも執行猶予付きの有罪判決が言い渡されている。

 「(薬物以外に)ストレス解消の手段がなかった」(瀧さん)、「仕事や人間関係のストレスが一番の原因だった」(田口さん)。公判で語られた薬物使用の動機には、精神面についての言及が目立つ。

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