川崎20歳女性遺体発見事件:警察の対応に疑問の声、ストーカー相談9回も悲劇防げず

川崎市で20歳女性の遺体が発見された痛ましい事件。元交際相手の男が逮捕されましたが、被害女性は以前から警察にストーカー被害を相談していたことが明らかになり、警察の対応に疑問の声が上がっています。本記事では、事件の経緯と警察の対応、そしてストーカー対策の重要性について詳しく解説します。

事件の概要と警察への相談内容

2025年5月、川崎市の民家で岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が発見されました。元交際相手の白井秀征容疑者(27)が逮捕され、事件は大きな衝撃を与えました。岡崎さんは以前から白井容疑者からの暴力やストーカー行為に悩まされており、警察にも複数回相談していたことが分かっています。

警察への相談は2024年から

岡崎さんの警察への相談は2024年6月から始まりました。交際相手とのトラブルで警察官が対応し、岡崎さんは一時的に祖母の家に避難。その後も、白井容疑者から刃物を向けられたり暴行を受けたりしたとして、岡崎さんの父親が警察に通報する事態も発生しました。一時的には被害届が出されたものの、後に岡崎さんによって取り下げられています。

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度重なるストーカー行為の相談も

その後も岡崎さんと白井容疑者は復縁と別れを繰り返していたようで、警察は双方から話を聞きながら対応を続けていたと説明しています。2024年12月には、岡崎さんから白井容疑者が自宅周辺をうろついているといったストーカー行為の相談が複数回寄せられました。警察は岡崎さんに対し、白井容疑者との接触を避けるよう助言したとのことです。

行方不明から遺体発見まで

岡崎さんは2024年12月20日から行方不明になり、22日には祖母の自宅の窓ガラスが割られているのが発見されました。警察は白井容疑者から事情聴取を行うとともに、自宅などを複数回捜索しましたが、岡崎さんは見つかりませんでした。

容疑者逮捕と遺体発見

2025年4月に入り、白井容疑者の所在が分からなくなり、警察はストーカー規制法違反の疑いで30日に容疑者宅を捜索。その結果、床下から岡崎さんの遺体が入ったバッグが発見されました。

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警察の対応に批判の声、遺族の悲痛な叫び

警察は「必要な措置を講じていた」という見解を示していますが、岡崎さんの家族からは警察の対応に批判の声が上がっています。岡崎さんの父親は、窓ガラスが割られた際に警察から「事件性はない」と言われたと主張しており、警察との認識に食い違いが生じています。岡崎さんは行方不明になるまでの間、ストーカー行為に関して警察に9回も電話で相談していたこと、そして家族に「殺されるかもしれない」というメッセージを送っていたことも明らかになっています。

専門家の見解

犯罪心理学者の佐藤教授(仮名)は、「ストーカー事件はエスカレートする可能性が高いため、早期の介入と適切な対応が不可欠です。特に、被害者から生命の危険を感じているという訴えがあった場合は、深刻に受け止め、迅速な対応が必要だったと言えるでしょう」と指摘しています。

ストーカー対策の重要性

今回の事件は、ストーカー行為の危険性と、早期の対応の重要性を改めて浮き彫りにしました。ストーカー行為は決して軽視すべきではなく、一人で抱え込まずに、警察や専門機関に相談することが大切です。

この事件の真相究明と再発防止策の確立が強く求められています。

この事件について、何か情報をお持ちの方は、最寄りの警察署までご連絡ください。