海上保安機関トップら連携強化を確認


 世界75カ国の海上保安機関トップ級らが一堂に会する「世界海上保安機関長官級会合」は最終日の21日、自然災害や薬物犯罪をはじめ国境を超える課題で連携を深めることなどで合意。東京・晴海に建設中の東京五輪・パラリンピック選手村に面した東京湾で海上保安庁が訓練を披露するなど各代表が交流を深めた。

 海保と日本財団が主催した会合では、多国間連携の橋渡しとなる人材育成での協力なども確認。来年、2度目の世界海上保安機関実務者会合を東京で開催し、2年後に3度目の長官級会合を開くことも決定した。

 各国代表は同日、海保の巡視船に招かれ、高速艇による不審船制圧や、ヘリコプターでの遭難者救助の訓練を視察した。米国沿岸警備隊太平洋管区のリンダ・フェーガン司令官は「私たちの最終目標は人命救助。素晴らしい技術だった」と強調。また、世界的懸案として密漁問題を挙げ「取り締まりの強化が重要。さまざまな課題を議論する意義深い会合となった」と話した。



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