「バイクを“借りパク”した挙げ句、相手を集団でリンチ」 川崎の女性死体遺棄事件、ラッパー容疑者の素顔 「ボンボンでいつもタクシー移動だった」


ストーカーを認めていたにもかかわらず、ガサ入れを行わず

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 遺体発見は4月30日。ストーカー規制法違反容疑で白井容疑者宅を捜索した際、床下の収納スペースにあったボストンバッグの中から一部白骨化した状態で見つかった。昨年12月20日に岡﨑さんが避難先の祖母宅からいなくなってから4カ月後だった。

 事件を巡っては、岡﨑さんの親族が“警察にストーカー被害を相談しても対応してもらえなかった”と訴えている。一方の神奈川県警は“ストーカー行為の相談を受けていた認識はなかった”と主張し、必要な措置を講じたとしているが、

「昨年6月から岡﨑さんが川崎臨港署に相談していた内容はすべて県警本部に上がっていました。彼女が直接的に“ストーカーに困っている”と話していなかったとしても、“家の付近をうろついている”との内容を受け、ストーカー事案として対処できたのではないかと言われても仕方ない」

 と、県警のさる幹部は語る。さらに、岡﨑さんの行方不明届が昨年12月23日に提出されて以降、臨港署は計7回、白井容疑者に事情を聞いている。その中でストーカー行為を認めていたにもかかわらず、家宅捜索などの強制捜査を行っていなかったという。

十数人で知人をリンチ

「県警本部が臨港署に対してどのような助言をしたか。その過程は当然、内部で検証されています。と同時に、以前にあった、容疑者絡みの“ある事件”も話題になりました」

 その“事件”は十数年前に起きた。

「白井が高校1年生のとき、知人をリンチして大けがを負わせたのです。白井はその知人からバイクを借りて乗り回していた。なかなか返そうとしないので、知人が何度か催促すると、白井がいきなり十数人も仲間を引き連れて知人の元を訪れ、集団でボコボコにし、警察沙汰になったのです」

 だが、暴行や傷害などの事件にはならなかった。

「けがを負った上にバイクも返ってこない。知人はとんでもない目に遭ったのに、被害届を出そうとしなかった。白井はもちろん、連れてきた仲間たちによる報復を恐れたからだと思われます」



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