教皇選挙(コンクラーベ)とは?仕組み・日程・注目ポイントを5分で解説!【白と黒の煙の意味】


そもそも、ローマ教皇ってどんな人?

教皇選挙は誰が投票する?どこで行われる?

選挙は、バチカン市国にある「システィーナ礼拝堂」で行われます。ミケランジェロの「最後の審判」が描かれている場所としても有名な場所です。外部との接触は厳しく制限され、枢機卿たちは礼拝堂に閉じこもって、新しい教皇が決まるまで外部に出ることはできません。さらに、携帯やパソコン、新聞やテレビを通じて外部の情報に触れることも禁じられます。まるで外界から遮断された『密室』の中で新たなトップが選出されるのです。

新しい教皇はどうやって決まるの?

カトリック中央協議会の公式サイトに掲載されている教皇選挙の規定によると、投票は初日午後に1回行われ、この投票で決まらなければ続く2日に、午前・午後2回ずつ行うことができます。

さらに、3日間の投票で決まらない場合も細かく規定されており、最大1日の祈りの期間をおいてから、同じ手順で選挙をし、7回の投票をしても決まらなければまた1日おいて7回行います。それでも決まらない場合、また1日おいて7回行われます。それでも決まらなければ、1日の祈り、考察、対話の期間をおいてから、前回の投票における上位2人の得票者について決選投票を行い、投票総数の3分の2以上の得票を得た人が選出されたこととなります。なお、この2人は決選投票には加わりません。

選挙は教皇が選出され、被選出者が教皇となることを同意したときに終了します。外部への第一報はシスティーナ礼拝堂の煙突から伝えられます。投票で決まらなかった場合は煙突から黒い煙が上がりますが、新しい教皇が選ばれると白い煙が上がることになっているのです。

3分の2以上の得票者が現れるまで繰り返される選挙期間は状況によって大きく異なり、1503年の選挙はわずか10時間以内に決まった一方、1268年には選出まで3年かかったというケースもありました。近年では、数日以内に選出されることが一般的になっています。



Source link