事件が起きたのは8日午前11時前。東京・立川市の小学校に男2人が侵入し、窓ガラスを割るなどし教職員の男性5人が負傷。男2人は逮捕された。現場を目撃した児童は「先生がやられた時、怖かった。やられたから逃げるしかなかった」と当時を振り返った。
現場はJR西国立駅から約400メートルの立川市立第三小学校
事件は8日午前11時前、JR西国立駅から約400メートルの住宅地にある立川市立第三小学校で起きた。
午前11時過ぎには緊急車両が小学校の道路近くに並んでいて、周囲には規制線が張られ、救急車が出入りするなど騒然とした雰囲気になっていた。
小学校に侵入したのは20代と40代の男で、この小学校に通う児童の母親の友人だった。
母親は事件直前、子供の相談をするため小学校を訪問。
話し合いがまとまらなかったため、友人の男2人を呼び入れたとみられている。
男たちは当時授業中だった2階の小学2年生の教室に侵入。
児童は当時の様子を「(教室に)入ってきて先生がやられた時、怖かった。やられたから逃げるしかなかった。鼻血とか血のあとがあった」「友達は(容疑者を)見たと言っていた。メガネをかけてて、瓶を下に落として、それに血がついていたと。怖かった」と話した。
担任に暴行を加えた後、男2人は1階の職員室へ向かい、ドアのガラスを割るなどし、駆け付けた警察官に現行犯逮捕された。
児童にけがはなかったが、取り押さえようとした教職員の男性5人がけがをしている。
「トラウマが残らないようにしてほしい」
小5の弟が通う兄は「弟が通っている小学校で、しかも自分の母校でこういう事件があってショック。トラウマが残らないようにしてほしい、子供たちには」と不安な表情を見せた。
8日午後、緊急で会見した立川市の教育委員会は「本日の状況を目撃した児童も多く、心理的なケアをするためにスクールカウンセラーや市の心理士を派遣して、今後、丁寧な対応を教育委員会として図っていきたい」としている。
警察の調べに対し、40代の男は「制止されたので振り払っただけ」とし、これに対し20代の男は「何発か引っぱたきました」と話し容疑を認めている。
(「イット!」 5月8日放送)
イット!