トランプ大統領「海外撮影の映画に関税」に慌てふためくハリウッドにほくそ笑むワケ


【2004年撮影】トランプ大統領を一躍セレブの座に押し上げた『アプレンティス』に出演していた頃

 翌日、ホワイトハウスのスポークスマンは、「最終決定ではない」「詳細はこれから」と述べたものの、動揺は収まらない。トランプは映画としか言っていないがテレビはどうなるのか、どこで線を引くのか、具体的にどうやるのかなど、不満、臆測、パニックの声が、あちこちから聞こえてくる。

■自分をひどく扱ってきた不満

 ハリウッドをパニックに陥らせたことに、トランプは大満足なのではないだろうか。自分をひどく扱ってきたやからが、我を失ったかのようにおろおろとしているのだから。

 初めて大統領選に立候補し、共和党の代表となってからというもの、トランプはハリウッドで笑い者にされてきた。いざ当選して大統領になると、笑い者にとどまらず嫌われ者になり、ジョークのネタだけでなく、日々、辛辣な批判攻撃を受けるようになる。「トランプバッシング」はハリウッドにおいてお天気の話題と同じくらい日常的な、コミュニティをつなぐものにすらなったのだ。

 だが、そうした状況下でもトランプは、昨年秋の選挙で再選。最高の形でハリウッドを見返してやったわけだが、こじれた関係は変わらない。ハリウッドは今も今後もトランプを嫌い続けるだろう。だからトランプは、ハリウッドが憎い。



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