「日本は本質的に善良な国」 東南アジアから“最も信頼できる大国”と評価されるワケ


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経済大国の地位が揺らぎつつあるなか、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が「日本への信頼度」に関する興味深い分析を紹介している。

「米中に代わるパートナー」になるのは?

シンガポール南洋理工大学社会科学部の古賀慶准教授は、日本の外交政策は安定、かつ一貫していることから、他の超大国とは違って、政治的・軍事的脅威とみなされていないと同紙にその理由を説明する。

日本の現代政治などを研究する豪アデレード大学のプルネンドラ・ジェイン名誉教授も、米中などの超大国が世界情勢に混乱をもたらして信頼を失うなかで、日本の存在感が増していると話す。

近年、サイバー攻撃やテロ、自国の利益のために貿易政策を利用する「貿易の武器化」、テクノナショナリズムといった課題が世界を悩ませている。だが日本はこうした問題を引き起こす大きな要因とはなっておらず、「本質的に善良な国」であることが、東南アジア諸国の信頼を勝ち取っている理由だとジェインは同紙に語る。

だが一方で、同じアンケート調査で問われた「米中関係が悪化するなか、注目すべき大国はどこか」という質問については、日本はEUの36.3%に次ぐ29.6%で2位に後退する。つまり日本は信頼はできるが、「米中に代わるパートナー」の第一候補にあがらない。

Courrier Japon



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