「“娘は臨港署に殺された”と訴えるのも無理はない」 川崎・女性死体遺棄事件、遺族を支援する元刑事が憤慨 「事件性ナシとの前提で対応していたとしか思えない」


 世間を騒然とさせた神奈川県川崎市の女性死体遺棄事件。7歳下の元交際相手・岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)にストーカー行為を繰り返した挙げ句、その遺体を自宅に隠したとされる白井秀征(ひでゆき)容疑者(27)は、裕福な家庭に育ったという。“ボンボン”はいかなる道をたどり、凶行に及んだのか……。

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 遺体発見は4月30日。ストーカー規制法違反容疑で白井容疑者宅を捜索した際、床下の収納スペースにあったボストンバッグの中から一部白骨化した状態で見つかった。昨年12月20日に岡崎さんが避難先の祖母宅からいなくなってから4カ月後だった。

 事件を巡っては、岡崎さんの親族が“警察にストーカー被害を相談しても対応してもらえなかった”と訴えている。

「ストーカー事案として対処できたのではないかと言われても仕方ない」

「昨年6月から岡崎さんが川崎臨港署に相談していた内容はすべて県警本部に上がっていました。彼女が直接的に“ストーカーに困っている”と話していなかったとしても、“家の付近をうろついている”との内容を受け、ストーカー事案として対処できたのではないかと言われても仕方ない」

 と、県警のさる幹部が打ち明ければ、社会部デスクも次のように指摘する。

「岡崎さんの行方不明届が昨年12月23日に提出されて以降、臨港署は計7回、白井に事情を聞いています。12月26日の聴取時、白井は“12月12日に別れようと言われた。話がしたかったので、12日から17日まで、彼女の家や働いている店の前でうろついた”とストーカー行為を認めました。ですが県警は、この供述を得ていながら、白井宅へのガサ入れなどの強制捜査を行いませんでした」

 臨港署は任意で白井宅にも3回入っている。

「しかし、ボストンバッグがある部屋は、白井から、親族が食事をしているとの理由で“そこはやめてほしい”と拒否された。捜索令状がなく、床下を確認できなかったのです。しかも、今年1月には白井の親族に対する任意聴取で“白井が岡崎さんを殺してしまったかもしれない”との話も聞いていました」



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