インドの地元メディアは10日夜、インドが実効支配する北部のカシミール地方の主要都市スリナガルなどで複数の爆発が発生したと報じた。攻撃の応酬が続いていたインドと隣国のパキスタンはこの日の夕方に停戦に合意したと発表したばかりだった。
【写真】インド北部カシミール地方のスリナガルの市場で2025年4月29日、パトロールを実施する治安部隊の隊員ら=AP
インドのミスリ外務次官は会見で、「両国の合意事項に違反する行為が繰り返し起きている」とパキスタン側を非難。「違反行為が繰り返される場合、軍は断固とした対応を取るよう指示されている」と警告した。
会見に先立ち、北部ジャム・カシミール地域のアブドゥラ首相はSNSに、上空を移動する物体と大きな爆発音が鳴り響く様子を映した動画を投稿。「これは停戦ではない。スリナガル中心部の防空部隊が対応した」と訴えた。
カシミール地方やパンジャブ州、ラジャスタン州の国境地帯にパキスタン側からドローン(無人機)が飛行したとも報じられている。
朝日新聞社