メッタ切りにした女性をつま先で蹴り「まだ生きているのか」…「西鉄バスジャック事件」少年法に守られた「17歳」残虐犯行の一部始終


【写真】事件を起こした17歳少年の素顔。両親が療養所に提出した「意見書」も

 こうした不条理に世論は沸騰。その2日前に愛知県豊川市でやはり17歳の少年が見ず知らずの主婦を殺害する事件が発生したこともあり、その年11月、少年法は、16歳以上の少年が故意に被害者を死亡させた場合、家裁は原則として検察官送致をしなければいけなくなるなどの改正が行われた。日本の少年犯罪の歴史において、エポックメイキングな事件と言える。「週刊新潮」では事件発生当時、バスの乗客5名に犯行状況を聞き、また、少年の周辺に取材、生い立ちを詳らかにしている。以下、それを再録し、改めて少年法のあり方を考えてみよう。
【前後編の前編】
【前編】では、乗客5名の証言による、犯行現場の様子を詳述する。
(「週刊新潮」2000年5月18日号記事を一部編集しました。文中の年齢、役職等は当時のものです)

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