「最高裁を批判する会議を開こう」と息巻く裁判官たち、いっそ法服を脱いで共に民主党に入党すべきだ【5月10日付社説】


【表】2審無罪判決を覆した韓国最高裁の判断

 しかも、共に民主党が大法院を政治的に攻撃している状況で、司法府に対する外部からの脅しについて話し合おうというのではなく、逆に大法院を批判しようという会議が招集されるとは、裁判官会議ではなく特定の裁判官らによる「政治集会」ではないのか。これに対して一部の裁判官が共に民主党の司法府独立侵害案件を追加することを要求、双方で議論することにしたというのだ。

 共に民主党は、李在明候補の公職選挙法違反を巡る裁判が大統領選挙後になったのにもかかわらず、司法府への攻撃を止めていない。「曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長(最高裁判所長官)の大統領選挙介入疑惑を解明する。特別検事(特別検察官)法を発議する」として、14日には曺喜大・大法院長を国会に呼んで聴聞会を開くという。同党の役員たちは露骨に「辞任しろ」と要求している。このままでは司法の独立性は破壊されてしまう。

 これと同時に、共に民主党は李在明候補にかけられている虚偽事実流布疑惑についても事実上無力化する法案を発議したし、同候補が大統領になったら裁判を中止する法律も作るという。無罪にする裁判だけができるように変えるとも言われている。このように、民主法治を明らかに破壊する行為に対して裁判官たちは一言も発せず、大法院の迅速裁判に遺憾の意を表明しようとするなんて、あきれて物が言えない。

 裁判官会議の議長ら役員陣は進歩(革新)系の国際人権法研究会出身者が多いそうだ。そうだとしても、裁判官会議という名目なら、司法の独立性を自ら傷つける議論ではなく、司法の独立性を傷つけようとする勢力を糾弾する議論をすべきだ。それをするつもりがないなら、法服を脱いで入党するべきだろう。



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