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台湾で初代の「デジタル担当大臣」を務めたオードリー・タン氏が来日し、都内で講演しました。講演の中でタン氏は「社会における我々の違いは不具合ではなく個性だ」とマイノリティーへの理解を訴えました。
台湾で初めてデジタル担当大臣に就任したオードリー・タン氏はコロナ禍の下でマスク不足解消の対策アプリを立ち上げるなど独創的な手法で知られています。
タン氏は自らもノンバイナリーを公表していますが、アメリカのトランプ政権が多様性を抑圧する政策を打ち出す中、次のように訴えました。
オードリー・タン氏「“他者との差異”は、効率性をいいことに取り除くべきとされがちです。差異が分断にならないよう誰もができること、それは“橋をかける”ことです」
タン氏はこのように述べ、社会の分断が進む中で相互理解の重要性を訴えました。
さらに、「無関心を敵とするならば、(他者との)差異は我々の味方だ」「無関心でいることは社会を壊す」と訴え、分断の解消に向け人々に行動に移すよう訴えました。