「UWFは俺にとって最初の青春だった」…前田日明が振り返る“猪木が来なかったあの日”の決意


 「俺にとってUWFとは遠い昔であり、人間は大金を目にするとみんな豹変してしまうというカネの怖さを思い知った時期ですよ。

 まず、ユニバーサルプロレス(第一次UWF)が誕生した経緯はご存じのとおり、猪木さんと新間(寿)さんが新日本とは別の団体をつくろうとしたわけでしょ。

 そうしてかつて日本プロレスが日本テレビとNET(現・テレビ朝日)の2局でプロレス中継を流していたあのシステムを目指したんだよね。

 だけど結局、猪木さんの事業(アントン・ハイセル)がうまくいってなくて借金の問題がクローズアップされていたから、テレ朝以外のテレビ局はどこも手を出したがらなかったんだよ。借金の問題さえなかったらフジテレビはユニバーサルの放送をやっていたと思う。

 猪木さんが来ないってわかったのは当日会場に着いてから。猪木さんの姿がない。それでも興行が始まってもみんな『ひょっとして、これから来るかもな』なんて思っていた。

■まるで青春ドラマの主人公になったような気分



Source link