アジアの話題作を集めた映画祭「東京フィルメックス」が23日から東京で始まる。平成12年の初回開催からちょうど20回目。
最優秀作品賞を競うコンペ部門の候補は10作品。日本からは、中川龍太郎監督の「静かな雨」と広瀬奈々子監督「つつんで、ひらいて」が選ばれた。中川監督は「普通のメロドラマですが、行き詰まりを感じる現代で若い人がどう生きていくかを描いた」。また、昨年に続き選ばれた広瀬監督は「装丁家のドキュメンタリー。手で作業してデザインを続けている稀有(けう)な人の人生を見ていただける」としている。
コンペ部門の国際審査員には、ベーナズ・ジャファリ(イランの女優)、シュウ・ケイ(香港の監督)、操上和美(日本の写真家)、サマル・イェスリャーモワ(カザフスタンの女優)が名を連ねる。審査結果は、30日に発表する。特集上映は、阪本順治監督にスポットライトを当てる。また、「特別招待作品 フィルメックス・クラシック」と銘打ち、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(ホウ・シャオシェン監督)など5作品を上映。東京都千代田区の有楽町朝日ホールをメイン会場に、12月1日まで。