警備室で性関係中に死亡した警備員…中国の法廷で労災として認定


12日、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、北京のある小さな工場の唯一の警備員だった60代の男性Aさんは、2014年10月6日、警備室で恋人と性関係をしていたところ、死亡した。警察は、Aさんの死亡が他殺など疑わしい情況のない自然的な急死だったと結論付けた。

約1年後、Aさんの息子は関連当局に父親の死亡が労働災害に該当するとし、補償を要求した。しかし、当局側はAさんが職務遂行中に死亡したわけではないため、これを無視した。

これを受け、Aさんの息子は2016年、該当工場と関連当局を相手取って訴訟を提起した。また、父親が24時間勤務を要求されたため、勤務地を離れることができず、警備室で恋人に会うしかなかったと主張した。成人男性が恋人と性関係を結ぶのは休息の一部であり、勤務場所も離れていないため、労働災害として認められなければならないということだ。

息子は、法廷で「どれほど休む時間がなかったら、警備室で恋人に会っただろうか」と話した。

中国裁判所は遺族側の勝訴を宣言し、Aさんの死亡が労働災害だと判決した。工場側は控訴したが、上級裁判所も元の判決を維持した。

結局、2017年2月、関連当局はAさんの死亡を労働災害の範疇に含めた。ただ、家族が受け取る補償金の規模は知られていない。

重慶の弁護士は、ソーシャルメディア(SNS)を通じて、Aさんの息子の勝訴の要因を2つに分析した。

また「Aさんが1年中休みなく一日に24時間働いたという点が労災として認められた理由」とし、「Aさんが恋人と性関係をした行為は水を飲んでトイレを使うことのような生理的な欲求に該当すること」と話した。

また「Aさんの行為が売春ではなく正常な恋人関係で行われ、社会的規範に反しなかった」と話した。



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