マレーシア航空機撃墜、「ロシアに責任ある」と国連機関


マレーシア航空MH17便は、ロシア製のミサイルで撃墜されたことがわかっている。

クレムリン(ロシア大統領府)は撃墜への関与を一貫して否定している。

ICAOの理事会は12日、ロシアが国際航空法が定める義務を守らなかったと認定した。同法は、「飛行中の民間航空機に対する武器の使用を控える」よう、各国に義務付けている。

オランダのアムステルダムからマレーシアのクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空MH17便は2014年7月、ウクライナの反政府勢力が支配する東部ドンバス地方の上空を飛行中にミサイルで撃墜された。

乗客乗員298人のうち196人はオランダ人だった。ほかに、オーストラリア人38人、イギリス人10人と、ベルギー人やマレーシア人ら複数の国の人が搭乗していた。

2022年に国連に提訴したオーストラリアとオランダの政府は、今回の認定を歓迎した。

「我々はロシアに対し、最終的に、この恐ろしい暴力行為に対する責任と向き合い、その甚だしくひどい行為に対して賠償するよう求める」と、オーストラリアのペニー・ウォン外相は声明で述べた。

オランダのカスパー・フェルドカンプ外相は、「真実を明らかにし、正義と説明責任を果たすための重要な一歩」だと述べた。

さらに、「国家が罰を受けることなく、国際法に違反することはできない」という明確なメッセージを国際社会に発信するものだと付け加えた。

オランダの裁判所は2022年、ロシアの支配下にある組織が旅客機を撃墜させたとの判断を示し、ロシア人2人と、ロシア政府寄りのウクライナ人1人を、欠席裁判で殺人罪で有罪とした。

被告3人は終身刑が言い渡された。しかし、身柄の引き渡しは実現しておらず、3人は収監されていない。

(英語記事 Russia responsible for downing of MH17, UN body rules)

(c) BBC News



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