「ちゃんとやっても筋肉痛ゼロ」の筋トレのコツ3つ 成果を出すには“痛み”はむしろマイナス、無理せず理想のカラダになろう


【イラストで解説】筋肉痛が起こりやすい運動と起こりにくい運動の違い

■せっかくの運動習慣が…

 日本では筋トレブームが続いています。ジムに入会する人の目的は体力をつけたい、体型を整えたい、健康診断の数値を改善したいなど、さまざまです。ですが、せっかくジムに入会しても、一般的に半数程度が1年で退会してしまうといわれています。

 トレーニングは「日常生活で受けている以上の刺激を体に与えることで、機能や構造を強化していくもの」ですから、ある程度のつらさを伴うのは仕方がないのですが、痛みは不要なものです。

 なぜなら、痛みはその刺激が“体に強すぎることを示している信号”だからです。

 トレーニングに伴う痛みの典型は、運動後におとずれる「筋肉痛」、専門的な言葉でいうと「遅発性筋肉痛」です。何日も筋肉に痛みが残り、階段の上り下りなどの日常生活でも不便を感じるので、次のトレーニングのモチベーションを下げる要因になりかねません。

■なぜ筋肉痛が起こるのか? 

 では、遅発性筋肉痛の対策をお伝えする前に、なぜ筋肉痛が起こるか簡単にお伝えしたいと思います。

 筋肉は筋線維という髪の毛1本分ほどの細長い細胞の集合体です。この筋線維が重力に逆らって縮むことで関節を軸に骨が動き、筋肉が緩むことで骨が重力に引っ張られて元の位置に戻ります。これが人間の運動の基本的なしくみです。

 階段を上るときや、バーベルを持ち上げるときの収縮がコンセントリック、階段を下りるときや、バーベルを下ろしていくときの収縮がエキセントリックです。



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