【AFP=時事】東アフリカに位置する内陸国ウガンダの大統領の息子、ムフージ・カイネルガバ国防軍司令官は15日、来年1月の大統領選で父ヨウェリ・ムセベニ大統領に投票しない国民を国外追放すると明言するとともに、女性兵士がズボンを着用することも禁止した。
【写真】ウガンダ大統領、息子を軍トップに任命 問題発言多い「小さな暴君」
ウガンダでは来年1月に大統領・国会議員選挙が予定されており、ここ数か月、野党勢力への弾圧が激化している。
カイネルガバ氏は、40年近い長期政権を維持するムセベニ大統領の後継者と目されているが、X(旧ツイッター)での暴言で悪名高く、軍事問題から私生活まで、あらゆる話題に言及している。
15日にもXでムセベニ氏を尊称で呼び、「ムゼー(ムセベニ)氏を心から支持しない者は、くれぐれも気をつけろ!」「裏切り者は全員、公衆の面前で国外追放する!!」と警告した。
カイネルガバ氏は今月、野党指導者ボビ・ワイン氏のボディーガード、エディ・ムトウェ氏を捕らえ、拷問したと主張した。ノルベルト・マオ司法・憲法問題相によると、後に法廷に出廷したムトウェ氏には、拷問の痕跡が見られたとされる。
カイネルガバ氏は別の投稿で、「エディ・ムトウェ氏への暴行」を含め兵士たちの行動について「全責任」を負うと述べ、「これは前菜にすぎない!」と付け加えた。
一連の投稿の締めくくりに、カイネルガバ氏は、すべての女性兵士が今後、スカートで行進すると述べた。
「ズボンは男性のもので、女性のものではない。姉妹たちに再びパレードでズボンをはくのを強制する者は、大変な目に遭うことになる」とカイネルガバ氏は説明した。
女性兵士はウガンダ国防軍のごく一部を占めるにすぎず、男性兵士と同じ制服が支給されている。地元メディアによると、女性兵士は公式の場ではスカートの着用が認められている。【翻訳編集】 AFPBB News