安藤ハザマが所得隠し 2億5千万、架空発注で


 ゼネコンの安藤ハザマ(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、平成30年3月期までの5年間で約2億5千万円の所得隠しを指摘されていたことが23日、関係者への取材で分かった。社員が下請け業者に架空発注するなどして裏金をつくり、接待などに充てていたという。

 他の経理ミスなどと合わせた申告漏れ総額は約3億円で、重加算税を含む追徴税額は1億数千万円。

 関係者によると、東北支店や首都圏建築支店、大阪支店の社員約20人が26~30年ごろ、下請け業者に、除染や土木関連工事を架空や水増し発注。代金を振り込んで現金で戻させるなどして、取引先との飲食や旅行、私的な飲食に流用していたとみられる。

 こうした架空や水増し発注による支出を同社は外注費として経費に計上していたが、国税局は経費として認められない交際費に当たるなどと指摘したもようだ。



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