「早慶とMARCHの差はどこにあるのか」。名門大学同士でも簡単に埋めることのできない決定的な違い


● 早慶とMARCHはなにが違う?

 ――私立大学の大学受験の大きな差といえば「早慶」と「MARCH」のあいだにある壁だと思います。どちらも知名度は抜群で、難関大学であることに変わりはないと思うのですが、なにが違うのでしょうか。

 びーやま:いわゆる偏差値65の壁がこの両者のあいだにはあるので、議論になるのはよくわかります。早慶に関しては国内私立大学の最高峰ですから、私立志望の学生であれば誰もが憧れる大学です。MARCHも名門校ばかりですから、多くの学生が志望するでしょう。

 早慶とMARCHのあいだに知名度の差はそこまでないというか、早稲田を知っていて明治を知らないという人はいないと思うので、その点の差はないと思います。

 ただ、難易度という点ではなかなか埋まらない差があるなと思っています。

 その一番の理由は東大や京大などを志望する国内トップの受験生たちの併願先になるかどうかという点です。

 ――詳しく聞かせてください。

 びーやま:東大・京大、阪大、一橋大、東京科学大など、国内のトップクラスの国公大志望の学生が滑り止めとして併願するのが早慶です。

 そのため、早慶を第一志望とする受験生は日本でもトップクラスと言われる学力を持った学生たちと得意な科目では対等に戦えるレベルでなければいけません。英語だけは負けないとか数学だけは勝てるとか、早慶の入試問題のなかではまず負けてはいけないんです。

 その意味では、早慶の入試問題に限って言えば、東大生とも戦える実力が早慶志望には求められます。

 なので、早慶をなんとなく志望しただけの学生は毎年その高い壁に破れてしまうという現象が起きます。



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