「奇跡の62歳」として大ブレイク、天野佳代子さんのすごすぎる現在 40歳で美容雑誌の編集者→編集長→68歳でさらに開花


■テレビ出演をきっかけに 62歳で大ブレイク

 当時、小学館から『美的GRAND』という美容雑誌が創刊されて。私が編集長を務めていたこともあり、会社からプロモーションもかねて出てほしいという依頼があったんです。ずっと編集者という裏方として働いていたし、表に出るのは性に合わなくて嫌だったんですけど、雑誌のためならと思って出演させていただくことになって。

 人生、何が起こるかわからないですよね。

 ――これまでのキャリアについて聞かせてください。もともとは漫画家志望だったそうですね。

 そうなんです。小さい頃から漫画が大好きで、「漫画家になりたい!」と思っていました。絵を描くのが好きで、夢中でノートにキャラクターを描き続けるような子どもでした。

 高校卒業後、グラフィックデザインの専門学校に進みました。絵の技術を磨いて、漫画家としてデビューしたかったんです。でも、現実はそんなに甘くなくて。周囲にはすでにプロとして活躍している人もいて、漫画家として生計を立てるのは厳しい世界だと実感しました。

 ――そこで方向転換を? 

 どうやって生きていこうかと悩んでいた時、当時、お付き合いしていて、後の夫となるミュージシャン、NSPの天野滋の紹介で、ヤマハのプロダクションでアルバイトをすることになったんです。そこでアーティストのファンクラブ会報の編集をするようになって。やはり好きだった音楽の世界にどっぷり浸かってお仕事をしていました。



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